2周年、note proのブランディング効果は「忘れたころにやってくる」 ~QUMZINE編集後記~
“ブランディング効果は忘れたころにやってくる”
『QUMZINE(クムジン)』をご存じの方も、初めましての方もこんにちは!
“新規事業創出のための閃きと行動を引き出す伴走型アイディエーションファーム” 株式会社フィラメントが運営するオウンドメディアQUMZINE編集部の平井です。
QUMZINEは2020年4月9日のスタートからめでたく2周年、そしてnote proでのメディア運営もおかげさまで丸2年を迎えることができました。
これまでインタビューやコラム、レポートの記事化・発信にご協力いただいたみなさま、いつもお世話になっているお取引先のみなさま、たくさんのヒントやチャンスを与えてくださっているnote pro運営事務局・カスタマーサクセスのみなさま、そしてフィラメント/QUMZINEを応援してくださっている全ての方々に、改めて感謝申し上げます。いつも本当にありがとうございます!!
僕たちフィラメントは大阪・東京を拠点に、主に大企業の新規事業創出に関わるマインド醸成から事業作り、リレーション支援まで一貫して提供している会社です。
フィラメントのビジョンでもある“未来と今を誰もが面白がりながら成長できる社会”の実現を目指して、「人をつくる(人材育成)」、「事業をつくる(新規事業創出)」、「関係をつくる(公民共創)」、そしてそれらの活動を外に届ける「情報発信」という4つの事業を柱としたビジネスを展開しています。
一方で「フィラメントって具体的にどんなことをやってる会社なのかわからない」と言われることもよくあります。
そこでフィラメントは、2020年4月にnote proで『QUMZINE』というオウンドメディアを立ち上げ、これまで2年間、フィラメントの目指す世界観の言語化、自分たちの価値の可視化、そして「よりよい未来」の実現に向けた協力者の巻き込みや情報発信を続けてきました。
この2年間で発信した記事の本数は、「INTERVIEW:135本」「COLUMN:325本」「REPORT:46本」「TREND:21本」トータル527本にのぼります。
しかし振り返ると、必ずしも上手くいったこと、期待通りの成果が得られたことばかりではありませんでした。だから「期待しない」ぐらいがちょうどいいのかもしれません。見返りを求めないギブファーストな運用スタンス。最近はそんな風にポジティブに考えられるようになりました。
つい先日、ある企業の広報戦略担当の方とメッセンジャーでこんな会話をしていました。
noteの発信は、フィラメントにとってまさに種まきと水やりのライフワークみたいなものだと思ってやっています。それこそ天候や気温、土壌の状態によってはそもそも芽が出るかわからないし、がんばって育ててもけっきょく花は咲かないかもしれない。「待つ根気と覚悟」は承知の上で、とにかく継続する、コンスタントに発信しつづけることが大事なんじゃないかと思います。
ちなみに、これが何のグラフだか分かりますか?
これはQUMZINEの「2020年4~6月」「2021年4~6月」「2022年1~3月」の参照元PVの割合を示したグラフです。
2020年4月のスタート当初はFacebook経由の流入が半分。この頃は個人のSNSに頼った人力に近いやり方で集客していました。しかし2021年4月ごろから徐々に割合に変化が見え始め、2022年3月現在、直近3ヶ月の流入の半分はGoogle(検索エンジン経由)が占めるようになりました。もちろん総PV数の母数も増えてこの割合です。
コロナ禍で物理的な移動が自由にできなくなって、情報収集もいわゆる「足で稼ぐ」ことが容易ではなくなりました。おそらくみなさんの情報収集の手段もインターネットやSNS(たまに新聞)がメインになっているのではないでしょうか?
だとしたらオンライン上に情報がなければ、存在しないのと同じ。コンテンツの「網」を張っておかないと誰にも気づかれません。そうなると、一点突破の「点」の情報発信ではなく、分散的にたくさんのコンテンツを「面」でばらまいておく必要があります。いつ誰のどんなレイダーにひっかかるか分からない時代です。その「面になっているか?」をはかるバロメーターが、まさにこのGoogleからの参照元PV。このグラフの割合の変化こそが、この2年間の大きな成果のひとつだと思います。
また、フィラメント/QUMZINEでは、2022年から公民共創事業の一環で『公民共創イシューファインダー』という新しいプロジェクトを始動しました。取材活動を通じて、行政の最前線に立つ首長が感じるイシュー(解決すべき課題)に肉薄し、その解決を図る事業の起点をつくることを目指しています。
本プロジェクトの取材活動を通じて気づいたことは、「まちづくり」と「オウンドメディアの運営」は意外と似ているということ。
これまで取材させていただいた自治体の首長さんが共通しておっしゃるのが、「観光客や外から来る人」よりも、まずは「今このまちに住んでいる方々の満足度を上げること」が最優先という話です。
「隣の芝生は青く見える」という言葉がありますが、まさに「今住んでいる市民」=「中の人」が一番面白がって楽しんでないと、いくら情報を発信してもその魅力は外の人にまでは伝わりませんし、当然人も集まってきません。
有難いことに、フィラメントはよくお取引先の方から「なんかよくわからんけど、フィラメントはいっつも楽しそうなことやってるなぁ」とお褒めいただくことがあります。
もちろん手段としての言語化や発信(アウトプット)は大事だと思いますが、まずは大前提、自分たちが本当に面白がって楽しんでいるリアリティ(インプット)がないと、どんな良い記事を発信しても簡単に見透かされてしまう気がします。
つまり、メディア運営は、プッシュではなくプル、アウトプットよりも実はインプットが大事なんだと思います。だからこそ、フィラメント/QUMZINEは面白がることを本気で面白がり、楽しむことを本気で楽しんでいます。
そうして種まきと水やりを2年間ひたすら続けているうちに、微かな兆しもあらわれ、小さな花がポツポツと咲くようになってきました。
まだまだ成長過程にあるQUMZINEですが、3年目も驕らず、謙虚さを忘れず、今と未来を面白がりながら、これまで以上にポジティブな発信を続けていきたいと思います。
もしよかったら、QUMZINEをフォローしていただけるとフィラメント/QUMZINE編集部一同、飛び上がって喜びます!
そして、ブランディング効果は忘れたころにやってくる!!