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「じゃない方」の湘南観光!鎌倉お気楽ワーケーションで気分転換してきた

緊急事態宣言も明け、少しずつアフターコロナの足音も聞こえてきた今日この頃。テレワークが普及し、「ワーケーション」という言葉も以前ほどは珍しいものではなくなってきました。
そこで、東京に在住するQUMZINE編集部メンバーが、湘南MaaSやNTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)のdroppinなど最新のトレンドに乗りつつ1泊2日のワーケーションを体験。本稿ではそのレポートを掲載します。(文/QUMZINE編集部、永井公成)

こんにちは。QUMZINE編集部の永井です。普段は東京でテレワークをしていますが、11月下旬の日曜日と月曜日をつかってワーケーションをすることになりました。場所は湘南。このエリアは、都心から1時間で観光資源も豊富と、ワーケーションにはぴったりの場所なんです。

湘南といえば、鎌倉市の松尾崇市長とNTT Comのワークスペース即時検索・予約・決済ができるサービス「droppin」のチームがテレワーク推進の実証実験協定締結を記念としてフィラメントの角と対談していましたね。

ちょうど訪問した11月22日の週は鎌倉ワーケーションウィーク。今回は扱いませんでしたが、鎌倉のコワーキングスペースでは関連イベントなども開催されていたようです。

ちなみに、今回の私のワーケーションのテーマは「じゃない方」の湘南観光
鎌倉に行っても寺社仏閣じゃない。
江の島に行っても生シラス丼じゃない。
鎌倉で雨が降ってもアジサイの季節じゃない。
実は理由があるのですが、それはいずれ裏話として、12月4日公開予定のアドベントカレンダーの記事でお伝えします…。

1日目:11月21日(日)江ノ島バケーション

江の島はそれなりの混み具合。

1日目は日曜日ということもあって江の島周辺を観光しました。この日はワーケーションレポートというよりアラサーボーイの江ノ島放浪日記です。

旅の始めは藤沢駅から。湘南観光なので江ノ電に乗っていきましょう。

江ノ電には久々に乗りました。

江ノ電では3月31日から湘南エリアでのMaaS実装に向けた実証実験「湘南MaaSプロジェクト」を実施中。MaaSアプリ「EMot」内で「江ノ電1日乗車券のりおりくんデジタル版」を購入することができます。1日乗車券は紙のチケットで購入することが多いと思いますが、このアプリを使えばいちいち紙の切符を取り出すことが不要。改札にタッチすることすらも不要で、アプリの画面を駅員に見せるだけで乗り降り可能なんです。そしてこの1日乗車券のユーザーは様々な場所で割引などの特典も受けられます。MaaSのアプリということで、経路案内や他のチケット購入もアプリを使えばワンストップでできるのが今風ですね。

アプリ画面を駅員に見せるだけで改札が通れるのはアナログだが一番楽。

江の島駅などでは、2021年11月29日までのキャンペーン期間中、「江ノ電1日乗車券のりおりくんデジタル版」購入者向けに特典がもらえます。特典は江ノ電クリアファイルと、江ノ電の紙せっけんから選べ、物珍しさから今回は紙せっけんにしてみました。このご時世ならではの特典かもしれませんね。

駅の壁にあるQRコードをスキャンして駅員に見せると特典がもらえます。

日曜日でも、江ノ電はほどほどの乗車率でした。昔、コロナ前のゴールデンウィークに訪れたときは江ノ電の駅内に入れないほどの混雑だったことを考えると、まだ観光客の数は完全には戻ってきていないのかもしれません。

江ノ電江の島駅に到着しました。江ノ島を散策しに行きますよ。

江ノ電江ノ島駅は三角屋根でかわいい。

江ノ電江ノ島駅近くには新名物として話題の「江の島プリン」があります。2019年3月にオープンしたお店とのことで、まだご存じでない方も多いのではないでしょうか?

江の島プリンの店舗。プリン専門店のソフトクリームも気になります。
一番人気は「江の島プリン」とのこと。

店内でも食べられますが、あえてテイクアウトして後で食べましょう。
江ノ島の仲見世を歩いていくと、以前はなかったお店が。2020年4月1日にオープンした「湘南デニムストリート」です。

目に入るものすべてが青い「湘南デニムストリート」。

こちらは、国産ジーンズ発祥の地として知られる倉敷のデニムストリートの姉妹店だとのこと。なぜ江ノ島に店舗があるのかは謎です。

店内にはデニムファッションの販売もされていますが、店先で売られている「デニムまん」や「青いソフトクリーム」も目を引きます。試しに一つ買ってみました。

色こそ食欲減退色ですが、食べてみると普通の肉まん。これから寒くなる季節には良いかもしれませんね。

食べ物に見えないカラー。

江ノ島の奥までは階段や江の島エスカーなどを使っていくことが多いと思いますが、今日は「江の島べんてん丸」という船を使ってみます。400円で江の島の一番奥にある岩屋洞窟ちかくまで行けるとのことですよ。

「山の上でもお食事できます。お食事したら帰りは下りで…」とありますが、飲食店までは上りでした。
乗り込む前にアルコールで消毒していました。

小さい船なので、結構揺れます。なかなか船から江の島を見ることはないので新鮮な光景ですね。

なかなかこのアングルで江の島見ませんよね。

着くとすぐに広がるのが、稚児ヶ淵。釣りを楽しむ人が多くいました。

こういう岩場って、何か生き物が取り残されてそうでつい見てしまいます。

本記事のカバー画像用に撮影した写真です。湘南でのワーケーションをイメージしたのですが、天候が悪くていまいち映えないので差し替えになったと思います。

結局江ノ電の写真に差し替えたカバー画像の案です。

急な階段をしばらく上った先には飲食店が連なります。今日のお昼は「魚見亭」というお店。あの「孤独のグルメ」で主人公の井之頭五郎が訪れた店舗のモデルとなったお店なんです。井之頭五郎はそこで『江の島丼』を食べていましたが、今日はそれを注文してみます。

魚見亭の江の島丼は、いうなれば「親子丼の鶏がサザエになった版」。頭の中で親子丼を想像して、鶏肉の食感をコリコリとしたサザエに代えてみてください。それです。

孤独のグルメは原作漫画版派です。文章による独特の描写が好きです。

江の島の奥にある公園のようなスペースで、デザートがてら江の島プリンを楽しみました。

江の島プリンは柔らかくてとっても濃厚な味わいです。麦焦がしが入っているのが特徴なのですが、その風味をしっかり感じます。瓶の下部には黒豆が数粒入っているのもうまくマッチしていました。瓶のデザインも持ち帰って再利用するのによさそうなかわいさです。

普通においしかったので、一度はお試しいただきたい江の島プリン。

再び駅に向かいます。2日間とも天気は良くなく、雨が降ってきました。

割といい眺め。

次は江ノ電で鎌倉高校前駅へ。ここにはスラムダンクのオープニングの舞台として有名になった映えスポットがあるとのこと。

話題となった踏切は駅のすぐ近くにありました。海と江ノ電を同時に収められ、”映える”踏切ということで、写真撮影目的に比較的若い人が多く集まっていました。交通整理のスタッフの人もいたので常に多く人が集まるようです。

スラムダンクは未履修なのですが、こんな感じでしょうかね?天気がよければもっといい感じの写真が撮れてたろうなと思いますが、これまでの流れでお分かりの通り、今回は全体的に曇天もしくは荒天ですのでご了承ください。

iPhoneの写真アプリで加工しました。

せっかくなので海辺まで行ってみました。
めっちゃ荒れていますね。

東映とは関係ありません。

多少命の危険も感じたので、速やかに退散しました。

江ノ電に乗っていると道路の真ん中を走ることも。よく事故りませんよね。江ノ電は昔乗ったことがあるはずなのですが、久々なので忘れていました。

電車優先です。

雨が強くなってきたので、ちょっと早いですが散策は終了。本日最後に訪れたのは、稲村ヶ崎駅。ここにはどうしても行きたいところがあったんです。

駅からしばらく歩き、海辺にあるのが2017年9月にリニューアルオープンしたという「稲村ケ崎温泉」。

2階に風呂があります。

温泉の中を撮影するわけにはいかないので、写真は公式ウェブサイトをご覧いただきたいのですが、内湯、露天風呂ともにオーシャンビューで江の島もよく見えます。窓も大きくとられ開け放たれているので内湯も露天風呂気分です。

温度も程よくぬるく、延々と入り続けられます。色は赤褐色で、温泉特有の肌がつるつるする感じが楽しめます。とてもよかったですよ。公式サイトによれば、泉質は、炭酸水素塩冷鉱泉。殺菌効果の高い松の有機質成分を含む「モール泉」と呼ばれるもので、平成前期までは世界で2か所しか確認されていなかった貴重な温泉資源のひとつなのだそう。

江の島をさんざん歩き回った後、江ノ電で稲村ヶ崎駅まで行き、海と江の島を眺めつつ稲村ケ崎温泉に入るというプラン、かなりアリだと思います!

別料金ですが、足湯もあるので、気軽にこちらを楽しむのもよさそうです。

この日は江ノ電で江の島駅まで帰り、湘南モノレールで大船駅まで行き、大船で一泊しました。

2日目:11月22日(月)大船・鎌倉ワーケーション

さて、2日目です。今日は月曜ですのでワークもしていきますよ。

木々の間からおはようございます。

ワーケーションするのに便利なのがNTT Comの新サービス「droppin」。コワーキングスペースを検索・予約できるサービスで、個人でも法人でも利用可能です。

そうそう、QUMZINEでだいぶ読まれた「カラオケパセラのテレワークはオフィスより快適だった」でも実証実験中のdroppinを使っていましたね。今回のワーケーションでも事前にワークスペースを予約していたので、「空いている座席があるか」という不安もなく行くことができます。アプリ内には、コワーキングスペースへの経路を検索する機能も付いています。

利用したのは大船駅前にあるワークスペース「はじまる学び場。」。大船駅前のホテルに宿泊していたので、目と鼻の先です。

droppinを使えば、QRコードをアプリでスキャンするだけでチェックイン完了。

アプリで予約しておけばQRコードをスキャンするだけでチェックイン完了。

「はじまる学び場。」はハンモックがあったり、Yogiboがあったり、卓球台をデスクとして使っていたりと、いわゆるおしゃれなコワーキングスペースという感じ。電源やWi-Fiはもちろん、フリードリンクも完備されていて、ありがたい限りです。

奥の赤いYogiboの席を確保しました。

選んだのはYogiboがある座席。Yogiboは一度使ってみたかったんですよね。この日のQUMZINEの編集会議はここから出席しました。

あの日の私の視界はこんな感じ。

今日のお昼は鎌倉の小町通りで食べ歩きしましょう。大船から鎌倉へはJRを使うと7分で行けるんです。

この日の小町通りは中学生くらいの団体客が多くいました。秋の遠足でしょうか。

今にも雨が降りそうな小町通り。

今にも雨が降りそうな天候だったので足早に歩きつつ、見つけたのが「はんなりいなり」の「いくらのミルフィーユ」というメニュー。イクラや釜揚げしらす、とびこ、たくあんなど視覚や味覚に楽しい具材が透明のカップに重ねられて入っています。令和はイクラ丼が持ち運べる時代なんですよ!(※この商品は2011年から発売されているそうです

イクラ丼が持ち運べる時代。

そして、小町通で多く見かけるのがソフトクリーム屋さん。

食べ歩きついでに何か面白そうなものを探してみると、「いも吉館」で「モンブランソフト」を発見。なんだかすごそうなので注文してみます。バニラのソフトクリームにモンブランのクリームが巻かれ、その傍らに栗の甘露煮が2つ乗っています。モンブランのクリームとバニラのソフトクリームがいい感じに合わさり、なんともいえぬまったり感を楽しめます。

学生さんの団体は誰も注文していませんでした。

雨降りの晩秋にソフトクリームを食べたら寒くなってきました。何か温かいものはないかなと探したところ、小町通の入り口付近に「鎌倉メンチカツ」の文字を発見。「極上 鎌倉メンチカツ のびるチーズ」を注文してみました。「葉山牛入り」だそうです。すごそう。

中には大量のチーズが。

葉山牛はよくわかりませんでしたが(正直者)、とにかくチーズが伸びる伸びる。のびーるチーズが好きな人にはマストバイでしょう。

さて、月曜日ということもあり、いつまでも食べ歩きで遊んでいるわけにもいきません。午後からは別のコワーキングスペースをdroppinで予約しています。

鎌倉駅のバスターミナルからバスに乗って、「臨海学園」のバス停で下車。

鎌倉駅のバスターミナルからバスに乗ります。

そこから5分ほど歩いたところが、これからお世話になるコワーキングスペース「GOOD WORKING ZAIMOKUBA」。材木座海岸すぐ前の「材木座テラス」に入居しているコワーキングスペースとなります。

午後はこちらのワーキングスペースでワークします。室内でワークする分には雨は気になりませんからね。

こちらもなかなかおしゃれな空間。
テーブルも、個人席もありました。

通りを渡ればすぐビーチ!ということで、材木座テラスにはコワーキングスペース以外にもテナントとして会員制サーフクラブ、宿泊施設、バーベキューテラスも入居しているようです。

海を見て、潮風を感じながら南国気分でワークできるのは素敵ですね!…天気が良ければ。このころからいよいよ雨が強くなってきましたよ。

潮風ではなく雨風を感じました。

バーベキューテラスもとってもおしゃれなんですが、荒天のため誰もいません。

荒天もあるけど時間帯の問題でもあるか。

せっかくなので砂浜まで行ってみましたが、何人かサーフィンを楽しんでいる人がいるのみで砂浜には誰もいません。波も荒れています。

海は荒れていました。

ワーク後、再びバスに乗って鎌倉駅に戻り、電車で帰宅して1泊2日の湘南ワーケーションは終了。

江の島や鎌倉を散策したり、温泉に入ったり、いつもと違うワークスペースで新鮮な気持ちでワークできるのもワーケーションのいいところ。都心からも1時間で行けるので、ちょっとした気分転換に湘南ワーケーションはいかがでしょうか。(ぜひ天気のいい日に!)

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