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1分で読める!|遊休設備を活用した新規ビジネスの可能性を探る|新規事業お悩み相談室 ー第85回ー

“挑戦を楽しめる人と組織をつくる 企業変革の伴走者”株式会社フィラメントです。フィラメント公式YouTubeチャンネル Powered by QUMZINEでは毎週水曜日に『新規事業お悩み相談室』を配信しています!
本記事では、新規事業お悩み相談室@YouTubeを、1分で読めるダイジェスト版としてお届けします。

https://youtu.be/JXXp2Dr96dU


❓遊休設備を活用した新規ビジネスの可能性を探る

https://youtu.be/JXXp2Dr96dU

💬相談員たちの回答:

https://youtu.be/JXXp2Dr96dU

角:本日のご相談は印刷業界Cさんからいただいてまして、「遊休設備を活用した新規ビジネスの可能性」についてです。ちなみに、我々フィラメントの役員には柿木原さんという方がいまして、前職で自販機をラッピングして広告にするという仕事をやっていて、今回の相談内容と近いものを感じました。とはいえ、色々なパターンがあると思うので、ぜひ意見を聞いてみたいと思います。蛯原さん、シンガポールや東南アジアではこういった事例はありますか?

蛯原:これはなかなかお題として非常にスペシフィックですね。業界の次なる一手というのは非常にスペシフィックで、我々の腕が問われるところです。まずセオリー通り、経営学の教えに従えば、お客さんや市場に聞くというのが基本です。IBMが最初、研究機関向けに作ったコンピューターを一般販売し始めたところ、一般オフィスから大きな需要があり、パーソナルコンピューターへと発展した例があります。

結局は作り手ではなく市場の声を聞いたことで成功した例は多いですが、相談者の印刷業界Cさんの会社はどれくらいの営業リソースをお持ちなのかが重要です。中堅以上の規模の会社であれば、それなりに全国ネットワークを持っている印刷業界は多いですから、そのネットワークを使ったローラー作戦で、「こういうニーズはないですか」と聞くと意外な可能性が出てくるかもしれません。もし、そこまでの規模ではなく、設備運営側の会社であったりして、営業は他社と組んでいるような場合は、思い切ってマーケティング会社と組むなり、アウトソースするなりして、ニーズを発掘するプロジェクトを実施してみてはどうでしょう。さらに言えば、まさに角さんのフィラメントさんに依頼してアイデアソンをやって、全国各地から新しいアイデアを募ることも良いかもしれません。

個人的な見解とトレンドから言うと、広告はもういいんじゃないか、トゥーマッチなんじゃないかなと思います。むしろアートなどの方が、新規事業としての可能性があるように思います。メセナ活動やCSRといった大企業の活動は様々ありますから、そこでリアルな、フィジカルな大規模アート作品の需要は、まだまだありそうな気がします。これ以上世の中に広告を増やすのは、もういいんじゃないか。まあ、ちょっと言い過ぎかもしれませんので、一旦ここまでにします。

角:ありがとうございます。まずはマーケットに色々聞いてみる、それからアイデアを色々出してみて既存のお客さんに聞いてみるといったところからスタートするのももちろんありですよね。広告はもういいんじゃないかというのは、このYouTubeを見てくれている皆さんも思っていることではあると思うので、蛯原さんのご意見に頷いてくれている方も多いんじゃないかなと思いました。続いて、村上さんはいかがでしょうか?

村上:僕も専門外なので何が話せるか考えていたんですが、まず、繁忙期ではない時期に印刷機が空いている場合に設備の貸出をすると行ったマッチングは業界内で仕組みとしてはすでにある気がします。なので、他の需要がある業界にも設備貸しをしたり、仕事を請け負ったりというのはあるかなと思います。広告分野への参入は厳しい気がします。なぜかと言うと、既存のアクターでビジネスがまわっているところに割って入るというのは、多分苦労があるんじゃないかと思われますし、割って入ったところでどれくらいのパイが取れるのかというのは未知数です。で、これを聞いていて僕が思い出したのは、着物です。

角:着物?

村上:京都の西陣織で細尾さんという方がいらっしゃるんですが、着物の需要が大幅に減少していく中で、着物以上のサイズ幅で西陣織の精巧な模様を織ることができる機械を開発して、家具のファブリック、店舗の内装の壁紙を作って、実際にシャネルのブティックの壁紙として採用されました。今、建設中の大阪万博のパビリオンでも使われたりしていて、こうやって思いもよらなかった使い方で、しかも高単価で良いビジネスとなっているという事例があります。

同じように印刷技術でも、たとえば内装・壁紙・床の模様といった部分で新しい活用方法があるんじゃないでしょうか。最近はDIY系YouTuberの方もいらっしゃるので、大きな面積の壁紙をデコレーションできて、しかも簡単に剥がせて現状回復できるといったものも面白いかなと思いますよね。

角:いいですね。こんなスペシフィックな相談で大丈夫かなと思っていたんですが、色々アイデアが出てきてさすがだなと思いました。印刷設備のマッチングプラットフォームも都合良くバンバン仕事が来るといった感じではないと思うので、やっぱり自分たちでビジネスを考えて突き進んでいくっていうのはすごい大事だと思います。村上さんにおっしゃっていただいたような「今までやってこなかった部分に活路を見出していく」というアプローチは非常に重要ですね。あと、困ったときに広告に行きがちなんですけど、広告をするという発想に縛られずに、自分たちの強みが生きて世の中の価値になるものについていろいろ考えてみるのもありかなと思います。ということで、印刷業界Cさん、ぜひ参考にしていただければと思います。 

📝回答のまとめ

1,遊休設備活用の戦略的アプローチ:
・市場ニーズの徹底的な調査
・既存技術の新たな領域への展開
・業界を超えた設備活用の可能性探索

2,新規ビジネス創出の具体的な方向性:
・印刷技術の異分野への応用(内装、壁紙、特殊素材など)
・アート/メセナ活動との連携

遊休設備の活用には、既存の発想にとらわれない創造的なアプローチが求められる。市場ニーズを徹底的に調査し、印刷技術の独自の強みを活かせる新たな領域を開拓することが重要である。広告以外の多様な可能性を追求し、技術の新たな価値を見出すことが鍵となる。

🎬回答を動画で視聴する

今回ご紹介した内容は、以下のリンクから動画で視聴できます。
本記事では要約をお伝えしましたが、テキスト化できなかった部分もありますので、回答のフルバージョンをぜひ動画でご覧ください。

https://youtu.be/JXXp2Dr96dU

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