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1分で読める!|【知財化と特許取得の課題】知財ポートフォリオの重要性|新規事業お悩み相談室 ー第61回ー

こんにちは!
“挑戦を楽しめる人と組織をつくる 企業変革の伴走者”株式会社フィラメントです。フィラメント公式YouTubeチャンネル Powered by QUMZINEでは毎週水曜日に『新規事業お悩み相談室』を配信しています!
本記事では、新規事業お悩み相談室@YouTubeを、1分で読めるダイジェスト版としてお届けします。


❓新規事業提案における知財化と特許取得の課題

https://youtu.be/7dBAGIGbNoc?si=hRzwlDgebcgSra3M

相談の背景や理由:
私は新規事業として、まだ世の中にないものを考えて社内提案しています。しかし、法務部の知財業務担当からは「他社がすでにやっているのではないか」「すでに特許を取得しているのではないか」と指摘されます。弊社には知財に関する専門的な知識を持った部隊がなく、どのように新規事業の知財化や特許を取得すべきか分かりません。特に、決済まわりのソリューションについては「技術がないので特許が取れない」と言われています。一般的にどのようなものが特許になりやすいのか、自社には専門家がいないため、教えていただけると助かります。

💬相談員たちの回答:

https://youtu.be/7dBAGIGbNoc?si=YqOHXVVi8NQQznDP

角: 今回もなかなかリアルなご相談が来ております。僕の知る限り、村上さんは特許周りをたぶん色々ケアされていたと雑談をしたことがあったと思うんですけど、村上さんはこのあたりいかがでしょう?

村上:なかなかリアルなお悩みがきましたね(笑)
いくつか論点があって、まず、社内で知財がどれぐらい重要だと位置づけられているのかという点です。なぜかというと、会社で知財をとるのって結構お金がかかるんですよね。1件で100万ほどかかったり、外部の弁理士さんに依頼したらさらにお金がかかったり…。それでもそれが企業として強みになると経営陣が思っているのであれば全然大丈夫だと思うんですよね。そうじゃないとすると、結構難しいです。稟議を通すのも大変だよねっていう感じになると思います。

僕個人としてはやっぱり知財のポートフォリオってすごく大事だと思いますし、直近役に立たなかったとしてもどこかでディフェンスに使えたりします。 完全にど真ん中の特許を取るって難しいんですけど、ちょっとでも掠ってれば良いんですよ。そうすれば、「隣接でちょっとうちの特許を侵害してませんか?」みたいな申し立てができるじゃないですか。

前回のお悩み相談室でもお話があったと思うんですけど、Hack Dayのアウトプットの1つとして「小さいポートフォリオを増やす」という立てつけにするのも結構面白いんですよ。 事業化って結構ハードルが高いですが、たくさん出てきたアイデアを面白がって、それを知財としてアウトプットすることもできるわけですよね。なので僕は途中から「知財化」を目的に追加したんですよ。そうして環境を整えたら、結構な数が特許化できたんですよね。そうすると、「今回1回のHack Dayで10件特許を取りました」となると評価をされて、結果サポートが増えるわけです。

この例は協力的な知財担当が社内にいたからというもので、Bさんの場合ですと難しいかもしれないですが、そういう観点で一度知財担当者と話してみるっていうのはポイントかなと思います。 そうじゃなければ、外部の弁理士事務所とかに相談をしてトライするための予算を確保してみるというのもおすすめですね。

角: Yahooでの事例をお伝えいただいたことで、質問者さんがもしかしたらちょっと前向きになる可能性もありますね。

村上: いわゆるビジネスモデル特許というのが今認められてるので、そういったものであればちょっとハードルが下がるのかなと思います。

角:ありがとうございます。田中さん、いかがでしょうか。

田中: 会社の方針がどっちなのかという話が村上さんからもありましたが、相談内容からすると「専門的な知識を持ってる方がいないので、知財担当の方もちょっと後ろ向き」ということで、会社としてそんなに積極的じゃないんだろうという印象は受けます。 なので、外部の専門家に一度お話を聞いてみるのがいいかなと思います。

アイデアベースの特許といった形も可能ですし実際特許をとっておけば、その後思わぬ形で、――たとえば生成AIがものすごく流行った時にみんなが使いたいと思う技術に引っかかっていた――有効な特許になるということもあります。

角: 実は僕も特許をとっています。特許は真ん中のコアの部分を取らなくちゃいけなくて、そのコアの部分を抑えないと、別な手段や方法で迂回されて同じことが実現されてしまうことがあるんですよね。だから、コアの部分を見定めようとすると複数人で議論をして見定めていくことが必要なんだよってアドバイスをいただいたことがあるんです。ちなみに、その方というのはフィラメント取締役の1人である佐藤さんです。
前述の特許取得のための議論の中で、弁理士さんが「特許は課題解決の手段なんだ」とおっしゃっていました。そして、そのコアの部分っていうのは、結局課題なんだと。 何を解決するのかという部分の定義をしっかりするのが肝であり、スタート地点なんだと思います。

ということで、本日の回答もご参考にしていただければと思います。ありがとうございました!

📝回答のまとめ

1,知財の重要性と社内の位置づけ:
・知財取得には費用がかかるため、経営陣が知財を重要視しているかどうかが鍵
・知財ポートフォリオは企業の強みになり、将来的なディフェンスにも活用可能

2,知財取得のための戦略:
・まずは社内の知財担当者や外部の弁理士事務所に相談してみる
・小さい知財ポートフォリオを増やすことや、ビジネスモデル特許などのハードルが低い特許取得を検討する

3,特許取得のポイント:
・特許のコアとなる部分を見定める
・特許は課題解決の手段であり、何を解決するのかという部分の定義がスタート地点となる

🎬回答を動画で視聴する

今回ご紹介した内容は、以下のリンクから動画で視聴できます。
本記事では要約をお伝えしましたが、テキスト化できなかった部分もありますので、回答のフルバージョンをぜひ動画でご覧ください。

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