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1分で読める!|【これから伸びる可能性大】プラントエンジニア育成|新規事業お悩み相談室 ー第75回ー

“挑戦を楽しめる人と組織をつくる 企業変革の伴走者”株式会社フィラメントです。フィラメント公式YouTubeチャンネル Powered by QUMZINEでは毎週水曜日に『新規事業お悩み相談室』を配信しています!
本記事では、新規事業お悩み相談室@YouTubeを、1分で読めるダイジェスト版としてお届けします。


❓プラントエンジニア育成ビジネスの海外展開における利益構造の課題について

https://youtu.be/ODLlhoibqTA?si=2nALoEi-InalKAoL

相談の背景や理由:弊社はこれまでプラントエンジニア育成のノウハウを有していましたが、日本の人口減少に伴いエンジニアの確保が困難になっています。そこで、経済成長が著しいアジアやアフリカなど、若年層が多く技術者教育の需要が高い複数地域で技術者学校の展開を検討しています。自社のノウハウを活用してエンジニア育成を進め、将来的にはエンジニア人材ビジネスへの拡大を視野に入れています。現地の財閥や資源採掘企業と提携し、彼らからの収益を目指す計画ですが、このビジネスモデルの実現性にはまだ確証が得られていません。特に直近の短期的な利益構造が一番大さな課題です。

💬相談員たちの回答:

https://youtu.be/ODLlhoibqTA?si=2nALoEi-InalKAoL

角:今回のご質問はなかなかちょっとニッチと言いますか、複数の難しさや要因があるように見えますね。これはまず蛯原さんにお聞きするしかないかなと思うんですけど、いかがでしょうか?

蛯原:これは非常に時代にマッチしてますし、 ビジネスオポチュニティ的にも非常にエキサイティングなんじゃないでしょうか。

角:マジですか。そんな褒められることなかなかないですよね!?

蛯原:やっぱり基本的に、日本の労働人口の減少に伴って、 そこが1つの需給ギャップを生んでるわけです。一方で新興国のそれは非常に伸びていると。 ところが、なかなか若者の失業率とか未就労人口は結構増えているってのが新興国では大なり小なり課題で、思ったほど職業ポチュニティを提供できてないということはあるんですよ。 いい大学の人はどんどん行っちゃうんですけど、それ以外の大学とか短大とか高卒の方とかが新興国で仕事を得たいとなったときに、世の中はスマホ時・SNS時代ですから、そんなに3Kな労働ってしたくないんですよね。

角:なるほどなるほど。

蛯原: ホワイトカラーの職に就きたいわけなのに、そんなに需要があるわけじゃないっていう需給ギャップなんですよね。で、それを埋めるのが一大オポチュニティなわけです。わかりやすく言うと、徐々に日本も医療や介護で解禁して制度変更しつつあるじゃないですか。そこでフィリピンや東南アジアの労働者が日本で働き始めたみたいのがあって、多分ネクストビックシングは製造業なんですよね。たとえば、製造業ですとベトナム方が働いていたりはしますけど、まだまだごく一部です。

特にこのプラントエンジニアっていうのは特殊で、プラントのオペレーションやエンジニアリングって日本企業の強いところなんですね。ここは結構いいんじゃないかなと思います。分かりやすく言うと、ソフトウェアプログラマーみたいものはベトナムだなんだってオフショアでやったりしていますが、やっぱり製造業って現地現場なのでその場にいなきゃダメなんですよね。そうなると、必ずしもソフトみたいにオフショアで済ませるってわけにも行かない場合も結構多いんです。 そういった意味で言うと、そのノウハウを有していて、実際に需要もある(エンジニアが足らない)とおっしゃっていて、それをたとえばインドなどで教育するビジネスがありますと。で、教育が仕上がったワーカーさんたちをプレイスメントするという人材紹介なり派遣なりというビジネスもあって2度美味しい。実際、我々の投資先でも分野は違いますけどそういったことをやってるところもありますし、それを仕組み化するのは、 十分にオポチュニティはありそうだなという印象を受けました。お悩みの中で「特に直近の短期的な利益構造」っておっしゃってますが、収益化までには最低でも2〜3年はかかるでしょうから、そこは経営陣の皆様をうまく説得することは必要かもしれないですね。

角:ありがとうございました。もう解像度爆上がりですね!プラントエンジニア業界のDさんはちゃんと数字で「こういう利益が得られそうですよ」みたいなものをちょっと先までこうお示しになられると、上の人たちの理解も得やすくなるんだろうなって思いましたね。
村上さんはいかがでしょうか?

村上:いや〜、これはちょっと私が出る幕ないかなと(笑)。足せることがあるとすると、短期的な収益はかなり難しいとは思いますが、就労に関する需要ギャップというのはやっぱり政府の方でも課題として認識されているわけですよね。なので、その課題へのアプローチとして、たとえば政府と現地の大きい財閥とかといっしょになって提供することで最初の立ち上げ期に補助金をもらうことができないか?その補助金でなんとかトントンにできないか?という考え方は常套手段として考えられるかなと思います。

あとは、結構前の日本のベンチャーでもやっていた「エンジニア教育を出世払いにする」ってやつですね。ISA(インカムシェアリングアグリーメント)と呼ばれています。「就労のためにまずは教育を受けないといけないのに、専門学校に入学するためのお金がない。けどやる気はある」みたいな人に対して、「教育を受けた後に職業紹介(人材紹介)をするから、就職したら30回払いぐらいで給料の5〜10%を払って返してくださいね」といった形の出世払いの約束をすることで、教育を受ける機会となんなら職まで紹介しますよみたいなものです。こういうのは結構日本以外の国の方が興味を持つことが多いんじゃないかなと思いますので、こういった仕組みを作るというやり方もあるかもしれないですね。

角:なるほど。奨学金みたいなニュアンスですかね?

村上:奨学金というよりは 出世払いですね。スキル修得をして、職が決まったら返しますというものなので、ある意味プライベートの奨学金なのかもしれないですけど。

角: 短期的な収益化というところで言うと、先ほどの補助金、それから今お話いただいたISAというやり方で債権化するっていうアプローチがあるということですね。その上で、「(最終的に)人材ビジネスにつなげることで利益が得られる」という部分がビジネスとしてすごくインパクトがあるとお示しになられると前進しやすいのかなと思いました。プラントエンジニアリング業界Dさん、ぜひ参考にしていただけたらと思います。

📝回答のまとめ

1.人材育成と国際的な労働市場の課題:
・日本の労働人口減少と新興国の労働需給ギャップの存在
・新興国の若者のキャリア志向と労働市場のミスマッチ
・プラントエンジニアリング分野における人材不足と教育ニーズ

2.ビジネスモデルの可能性:
・プラントエンジニア教育と人材紹介を組み合わせたビジネスモデル
・新興国の若者に対する専門的スキル教育の提供
・インカムシェアリングアグリーメント(ISA)による教育機会の創出

3.短期的な収益化戦略:
・政府補助金の活用による初期投資リスクの軽減
・ISAモデルによる教育投資の回収
・人材紹介ビジネスを通じた長期的な収益構造の構築

4.経営陣への提案アプローチ:
・明確な市場ニーズと将来性の提示
・収益化までの具体的なロードマップの作成
・政府支援や革新的な資金回収モデルの提案

🎬回答を動画で視聴する

今回ご紹介した内容は、以下のリンクから動画で視聴できます。
本記事では要約をお伝えしましたが、テキスト化できなかった部分もありますので、回答のフルバージョンをぜひ動画でご覧ください。

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