1分で読める!|【買収を検討する】災害に強い新規事業|新規事業お悩み相談室 ー第70回ー
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本記事では、新規事業お悩み相談室@YouTubeを、1分で読めるダイジェスト版としてお届けします。
❓災害に強い新規事業の開発に向けたアイデアのご相談
💬相談員たちの回答:
角:本日のご質問は製造業界Cさんからです。「災害に強い新規事業の開発に向けたアイデアのご相談」ということですが、蛯原さんからお伺いしてよろしいでしょうか?
蛯原:これはずばりですね、知り合いが関与している東京大学の「災害対策エグゼクティブプログラム」というものがあります。東大の学位じゃないんですけど、社会人が大学に行って勉強して、履修証明をもらうみたいなものです。
まさに、災害対策系のことが色々書いてあって、ビジネスにおけるそのBCP*も含めて、今回のご質問の意図に沿うようなこともやっておられるようなので、検索してみて興味があったら検討してもよろしいんじゃないでしょうか。
で、それはそれとしてですね、質問によると「広範な販売チャネル」と「海外消費者とのネットワーク」と「全国に1万人の社員」を持ってらっしゃって、その商流に乗っかる商材を持ってくればいいんじゃないかということですよね。商流の中でクロスセルやアップセルが可能な商材を外部で調達すればいいということであるならば、 やっぱりわかりやすいのは買収戦略と思いました。これは別にプロダクトでもサービスでもよくて、御社のその販売網にフィットする、ないしは、今売ってる製品の横に並べて「これもどうですか」って言っても違和感がないクロスセル商品を外から持ってくる。 それは、企業買収でも商品ごとの買収でもいいです。商品ごとの買収ですと、海外だと当たり前にやってるんですよね。それ専門の会社もあって、売れ筋でボラティリティが低くて、自社の商流に乗っけてあげると売れますよっていうものを買収するっていうのは結構海外でよくあります。こういったことも検討されていいと思いました。
角:ありがとうございます。この会社さんの、「製造に依存せず人的リソースを活用して、外部委託していた保守・メンテナンスサービスを自社で提供する」というのは僕のイメージだと、たとえばコピー機をいろいろなところに貸し出してメンテナンスに行くみたいなことかなと思ったんですよね。でも、全国4拠点しかないのであれば、そこまでクイックにバーって行けない感じもするので、じゃあCさんあるいはこの会社さんは具体的にどういうことをやろうとされているのかなっていうのが僕の中でしっくりきていないんですよね。
蛯原:相当特殊な会社さんですよね。おそらく単一製品でやっておられて、リスク分散したいってことですよね。災害というキーワードはきっかけであって、リスク分散が目的なんですよね。
角:なるほどなるほど。
村上: なんかこの「災害に強い」っていうのと、新規事業が混ざっているのがすごい違和感があるなと思っています基本事業のBCPって、いわゆる「災害があった時にビジネスを継続するためのプランをどう考えているのか」っていうのがまず1つですよね。であれば、製造拠点を海外に置くとか、サプライチェーンを多様化させて1個ダメになっても次があるようにするっていう、いわゆる普通のBCPのやり方が既存事業に対して災害対策としてできますよね。
なので、ついでに新規事業になればいいなみたいなところなのかなと思ったんですが、既存のものを変えるというのは根回しも大変ですし、そもそもそれしかやってない単一事業の会社であればコンセンサスを取りづらくなります。であれば、Cさんは全然毛色の違う事業をやった方が早いんじゃないかなって思ってらっしゃるのかもしれないですね。
その場合は多分、製造業じゃないものを「サービス業」と言ってらっしゃるんだと思うんですけども、おっしゃる通りM&Aが1番早いですよね。経営的には、今のお客さんが買いそうなものを調達してきて、単一事業からの多角化を進めたいっていうことなわけですよね。多角化経営をどうやっていくかと考えるときに、アプローチはいろいろあるんじゃないかと思います。
蛯原:文章を拝見すると、「製造に依存せず、人的リソースを活用したサービス業」って書いてあるんですね。つまり、従業員が1万人いるので、はっきり言って人材側に余裕があるからそれをマネタイズしたいっていう思いがこの一文にすごく現れているんじゃないかなと感じます。
角:なるほど。それで言うと、保守メンテナンスとか色々できる優秀なエンジニアの方がたくさんいるっていう環境をどうにか活かしたいみたいなところが背景にあるのかもしれないですね。
ということであれば、結局結論としてはやっぱりM&Aが1番早いし、多分即効性もありそうです。 新規事業をどうするかっていうことを自分たちで作るのもいいけれども、ちょっと視野を広げて考えてみるというのが、今回の結論なのかなと思いました。ということで、製造業界Cさん、ぜひ参考にしていただければと思います。
📝回答のまとめ
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