見出し画像

1分で読める!|【買収を検討する】災害に強い新規事業|新規事業お悩み相談室 ー第70回ー

“挑戦を楽しめる人と組織をつくる 企業変革の伴走者”株式会社フィラメントです。フィラメント公式YouTubeチャンネル Powered by QUMZINEでは毎週水曜日に『新規事業お悩み相談室』を配信しています!
本記事では、新規事業お悩み相談室@YouTubeを、1分で読めるダイジェスト版としてお届けします。


❓災害に強い新規事業の開発に向けたアイデアのご相談

https://youtu.be/jdQ8g6Y8Exs?feature=shared

相談の背景や理由:我が社は単一の製品を製造・販売するモノカルチャー的な企業ですが、災害などで原料調達が困難になったり、事業が停止するリスクがあります。これを回避するため、災害に強く、危機的状況でも継続できる新規事業を検討しています。特に、製造に依存せず、人的リソースを活用したサービス業を模索中です。具体的には、外部委託していた保守メンテナンスサービスを自社で提供する取り組みを始めています。広範な販売チャネルや海外商社とのネットワーク、全国4拠点に1万人の社員を持つ我が社の強みを活かせる、災害に強いビジネスのアイデアについてアドバイスをいただければ幸いです。

💬相談員たちの回答:

https://youtu.be/jdQ8g6Y8Exs?feature=shared

角:本日のご質問は製造業界Cさんからです。「災害に強い新規事業の開発に向けたアイデアのご相談」ということですが、蛯原さんからお伺いしてよろしいでしょうか?

蛯原:これはずばりですね、知り合いが関与している東京大学の「災害対策エグゼクティブプログラム」というものがあります。東大の学位じゃないんですけど、社会人が大学に行って勉強して、履修証明をもらうみたいなものです。

まさに、災害対策系のことが色々書いてあって、ビジネスにおけるそのBCP*も含めて、今回のご質問の意図に沿うようなこともやっておられるようなので、検索してみて興味があったら検討してもよろしいんじゃないでしょうか。 

*BCP(Business Continuity Plan (事業継続計画))
BCPとは、企業が自然災害やテロなどの緊急事態に直面した際に、事業の継続や早期復旧を図るための計画。BCPを策定することで、緊急時にも冷静かつ効果的な対応が可能となり、企業の存続と社会的責任の遂行につながる。

で、それはそれとしてですね、質問によると「広範な販売チャネル」と「海外消費者とのネットワーク」と「全国に1万人の社員」を持ってらっしゃって、その商流に乗っかる商材を持ってくればいいんじゃないかということですよね。商流の中でクロスセルやアップセルが可能な商材を外部で調達すればいいということであるならば、 やっぱりわかりやすいのは買収戦略と思いました。これは別にプロダクトでもサービスでもよくて、御社のその販売網にフィットする、ないしは、今売ってる製品の横に並べて「これもどうですか」って言っても違和感がないクロスセル商品を外から持ってくる。 それは、企業買収でも商品ごとの買収でもいいです。商品ごとの買収ですと、海外だと当たり前にやってるんですよね。それ専門の会社もあって、売れ筋でボラティリティが低くて、自社の商流に乗っけてあげると売れますよっていうものを買収するっていうのは結構海外でよくあります。こういったことも検討されていいと思いました。

角:ありがとうございます。この会社さんの、「製造に依存せず人的リソースを活用して、外部委託していた保守・メンテナンスサービスを自社で提供する」というのは僕のイメージだと、たとえばコピー機をいろいろなところに貸し出してメンテナンスに行くみたいなことかなと思ったんですよね。でも、全国4拠点しかないのであれば、そこまでクイックにバーって行けない感じもするので、じゃあCさんあるいはこの会社さんは具体的にどういうことをやろうとされているのかなっていうのが僕の中でしっくりきていないんですよね。

蛯原:相当特殊な会社さんですよね。おそらく単一製品でやっておられて、リスク分散したいってことですよね。災害というキーワードはきっかけであって、リスク分散が目的なんですよね。

角:なるほどなるほど。

村上: なんかこの「災害に強い」っていうのと、新規事業が混ざっているのがすごい違和感があるなと思っています基本事業のBCPって、いわゆる「災害があった時にビジネスを継続するためのプランをどう考えているのか」っていうのがまず1つですよね。であれば、製造拠点を海外に置くとか、サプライチェーンを多様化させて1個ダメになっても次があるようにするっていう、いわゆる普通のBCPのやり方が既存事業に対して災害対策としてできますよね。

なので、ついでに新規事業になればいいなみたいなところなのかなと思ったんですが、既存のものを変えるというのは根回しも大変ですし、そもそもそれしかやってない単一事業の会社であればコンセンサスを取りづらくなります。であれば、Cさんは全然毛色の違う事業をやった方が早いんじゃないかなって思ってらっしゃるのかもしれないですね。

その場合は多分、製造業じゃないものを「サービス業」と言ってらっしゃるんだと思うんですけども、おっしゃる通りM&Aが1番早いですよね。経営的には、今のお客さんが買いそうなものを調達してきて、単一事業からの多角化を進めたいっていうことなわけですよね。多角化経営をどうやっていくかと考えるときに、アプローチはいろいろあるんじゃないかと思います。

蛯原:文章を拝見すると、「製造に依存せず、人的リソースを活用したサービス業」って書いてあるんですね。つまり、従業員が1万人いるので、はっきり言って人材側に余裕があるからそれをマネタイズしたいっていう思いがこの一文にすごく現れているんじゃないかなと感じます。

角:なるほど。それで言うと、保守メンテナンスとか色々できる優秀なエンジニアの方がたくさんいるっていう環境をどうにか活かしたいみたいなところが背景にあるのかもしれないですね。

ということであれば、結局結論としてはやっぱりM&Aが1番早いし、多分即効性もありそうです。 新規事業をどうするかっていうことを自分たちで作るのもいいけれども、ちょっと視野を広げて考えてみるというのが、今回の結論なのかなと思いました。ということで、製造業界Cさん、ぜひ参考にしていただければと思います。 


📝回答のまとめ

1,既存の販売チャネルを活用した新規事業開発:
・広範な販売チャネルや海外消費者とのネットワークを活かし、既存商品とのクロスセルやアップセルが可能な商材を外部から調達する
・企業買収や商品ごとの買収により、自社の販売網にフィットする商品を取り込む

2,既存事業のBCPと新規事業開発の切り分け:
・既存事業のBCPは、製造拠点の海外移転やサプライチェーンの多様化など、事業継続のための対策を講じる
・新規事業開発は、既存事業とは異なる領域で展開し、リスク分散を図る
・単一事業からの多角化を進める際は、M&Aが最も早く、即効性のある方法である

3.災害対策に関する教育プログラムの活用:
・東京大学の「災害対策エグゼクティブプログラム」など、災害対策に特化した教育プログラムを活用する
・ビジネスにおけるBCP(事業継続計画)の策定や災害対策の知識を習得することができる

🎬回答を動画で視聴する

今回ご紹介した内容は、以下のリンクから動画で視聴できます。
本記事では要約をお伝えしましたが、テキスト化できなかった部分もありますので、回答のフルバージョンをぜひ動画でご覧ください。

📮引き続き、質問大募集中です!

新規事業お悩み相談室では、引き続き質問を募集しています。質問の募集テーマは「新規事業に関わるお悩み」です。
「相談してみたい!」という方はぜひこの機会に以下のフォームから新規事業に関わるお悩みを送信してください。たくさんのご相談お待ちしています!!
【匿名質問募集フォーム】
新規事業お悩み相談室 
*匿名での質問にお答えします


📮簡単!新規事業お悩み相談の書き方ガイド

「匿名で質問やお悩みを送ってみたい!と思っているけど相談の書き方がわからない…」という皆さまに向けて、お悩み相談の書き方について、実際のサンプルをまじえてご紹介しています。

お悩み相談の書き方を紹介する解説動画もご用意していますので、ぜひこちらもあわせてご覧ください!


✅次回配信予定日&アーカイブ動画は…?

次回配信予定日は水曜日!
ぜひ、 フィラメント公式YouTubeチャンネル Powered by QUMZINEチャンネル登録をお願いします!

QUMZINEを運営するフィラメントの公式ホームページでは、他にもたくさん新規事業の事例やノウハウを紹介しています。ぜひご覧ください!



QUMZINEの最新情報は株式会社フィラメント公式X(旧Twitter)でお届けしています!