1分で読める!|【新しい推進方法を模索】共同開発の時間軸調整方法|新規事業お悩み相談室 ー第78回ー
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❓共同開発における異なる目標設定と時間軸の調整方法
💬相談員たちの回答:
角: 本日のご質問は電子部品メーカーDさんから「共同開発における異なる目標設定と時間軸の調整方法」についてですね。こちらはなかなか難しいお話ですけれども、今までオープンイノベーションの話で良い答え連発されてきている蛯原さんにまずはお伺いしたいと思います。
蛯原:これはずばり、時間軸の設定が先方とこちらであっていないというマネジメントのお題とお見受けいたしました。が、せっかくなので、マネジメント以外になんとか無理くり答えをひねり出せないかなと考えて、2つ思いつきました。
1つは、「時間軸が早いか遅いか」ということです。よくあるのは、権利化しちゃって早期に回収するというものです。たとえば、エネルギープラントとといった大きいヘビーなものになればなるほど非常にお金がかかるので、その資金繰りをどうするのかという話になります。そこで、事前に「こういうものができる」というキャッシュフロー計画になっているので、これを債権化して売ってしまうことで収益を出すというものです。権利化をして、 売り上げを先に回収しちゃうという話ですね。これによってある程度資金計画も見えて経営陣も安心してリスクをとりに行けるというやり方は、結構ヘビーな出資になるほど、実は意外とあります。相談者さんは部品メーカーなので、これが必ずしもできるかどうかはわかりませんが、一応ご検討されてみたらいかがでしょうか。実際できるかどうかは別として、経営層の方に提案してみたら「なるほど」って半身を乗り出すかもしれないですし。
角: もし実行が難しいとしても、「いろいろ考えてくれてるんだな」って思ってもらえそうな気がしますよね。
蛯原:そうですね。権利化って検索するといろいろ出てきますので参考にしてみてください。もう1つは、これはプロダクトだとなかなか難しくてサービスのほうがやりやすいんですけど、「バージョンを下げて早く出す。そしてバージョンアップする」というものです。それこそインターネットサービスでは基本中の基本、鉄則中の鉄則です。「我々のような重厚長大なメーカーでそれはできないんだ」って意見はあるんですが、とはいえ、もうどうしようもないということであれば、「バージョンを下げて早く出す」ということも検討していいのではないでしょうか。担当役員の方と話し合う以外だとこの2つを考えましたね。
角: 1つ目は、インフラを作っていくような産業でよくあるプロジェクトファイナンスのスキルの応用のお話。もう1つはその真逆で、スピード感のあるインターネットサービス的なアプローチということですよね。この2つから参考になる部分あるんじゃないですかっていう投げかけにもなったのかなと思います。村上さんはいかがでしょうか?
村上:これはマネジメントの問題なんですよね。両社の役員はぜひもっとお仕事してくださいというのが端的な答えで、現場からすると「両社の役員はお互いちゃんと握っといてよ」と思っている。これに尽きると思いますと。
そんな中でもできることを考えてみるなら、ひょっとすると「カルチャーの差」が存在していて、これに関して上層部の方が期待しているのが「カルチャーミックス」なのかなというものです。たとえば、ご相談いただいている部品メーカーのDさんの会社は長期で4年間かけてじっくり物作りをするようなカルチャー で、ひょっとしたら上層部の方は「もっと早くアジャイルにできないの」みたいな課題意識を胸の中に持っていらっしゃる。だから、この取り組みを通じて会社のカルチャーをちょっと変えてみたいとか、 もしくはスタイルを変更することでが突破口になるんじゃないかみたいに思ってる可能性もあります。 だとすると、やっぱり現場が辛いのはわかります。一度、ゼロベースで、あるいは「そもそも自分たちはなんで4年かけてやってるんだっけ?」っていうところから疑問視して自問自答することによって、先方が持っている良いカルチャーを取り込むことができる可能性があるかもしれません。こういった、ウォーターホール型からアジャイル型にうまいこと移行できたら、全社に展開してもっとスピーディーに機動的な経営ができるんじゃないかみたいなこともあるかもしれないなとちょっと思いました。
角:なるほど。今のお話を聞いていると、今までの自分たちのそのカルチャーに疑問を持って、それを改善できることを探して、自分たち自身を変革していくっていうことを求めてのお題だったんじゃないかとも思えてきますね。
村上:本来は役員の方が「この取り組みにはこういう期待があるんだよ」って言わなくちゃいけないんですけど、日本的な会社だったとすると「そこは察してくれ」って思ってるかもしれないですね。
角:立場上どこまで言えて、どこまで言えないかみたいなところはポジションによってもいろいろあるのかもしれないですね。本当に腹を割って何を求めてるのかっていうのをちゃんと聞いてみるっていうのは、どこかの段階でやった方がいいのかもしれないですね。
今まで自分たちが常識のようにやっているプロセスの中で、スキップできたり軽くできたりする部分はないかを見直す機会として捉えるのも良いかもしれません。電子部品メーカーDさん、ぜひ参考にしてみていただけたらと思います。
📝回答のまとめ
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