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NTT Comの社内ビジコン「DigiCom」を参加チームが振り返る 〜イチから新規事業開発をして学んだこととは?~

フィラメントが伴走支援しているNTTコミュニケーションズの新規事業創出コンテスト「DigiCom(デジコン)」。毎回多様なチームがエントリーして、Demodayでは熱の入ったプレゼンが披露されます。2020年度は、テレワークが主流となったことでフルオンライン開催となりました。今回は実際にDigiComに参加した2チームのメンバーのみなさんに、参加しての感想や学びについて、DigiCom事務局の斉藤さんを交えてフィラメントCEOの角勝がお聞きしました。(文/QUMZINE編集部、永井公成)

DigiComで得た学びが、本業でも活きた

角:NTTコミュニケーションズさんのDigiComは、どの参加チームも素晴らしいんですけれども、DigiCom事務局の斉藤さんに、特にインタビューしてみたい、気になるチームはどこですかということで選んでいただいたのが「ザ・ボイスターズ」と「Social Impact Innovation」の2チームです。斉藤さんからこれらのチームを選ばれた理由を教えていただけますか。

斉藤:まず「ザ・ボイスターズ」は、職場で同じ仕事をしているメンバーで結成されてるチームです。3人以上のチームでエントリーする場合に、大抵は1人か2人がメインとなって、他のメンバーがあまり登場しないことが多いのですが、このチームは全員が均等なかたちでDigiComに関わってらっしゃるのが見えたというのがひとつ目の理由です。

あともうひとつは、すごく苦しみながらも、楽しんでDigiComに参加してくださってる様子が端々から感じられるんですよね。それですごく大好きなチームなんです。

角:分かるわ。それ、すごい分かる。

斉藤:もう一方のSocial Impact Innovationについては、もともと金子さんが昨年のDigiComにも参加されていて、今年は金子さんの部署の部下の方たちも、たくさんDigiComに参加してくださいました。普段のお仕事での金子さんがどういった方なのかはわかりませんが、きっと金子さんはすごくいい上司なんじゃないかと思っています。

ただ、今年はお一人で参加されてるところが気になっていて、誰か一緒にやってくださる方がいるといいなと思っていたところに小室さんがジョインしてくださいました。小室さんのジョインによって、年齢差があるコンビなんですけど、お互いにリスペクトし合っていてチームとして活動できるようになったことがすごく良かったと思いました。

いずれも、気になったチームというよりは、学ばせてもらったことがすごく多かったチームです。

角:素晴らしい。ありがとうございます。金子さんの新しいことへのチャレンジが肯定される環境を自ら率先してつくっていらっしゃるんだろうなという感じ、すごく伝わりました。

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角:まずはザ・ボイスターズのみなさんに感想を伺ってみたいと思います。いかがですか。

神在:僕自身、今のNTTコム エンジニアリングに入社前、インターンに参加させてもらっていたんですが、カリキュラムの一環としてDigiComを紹介された時に、特に印象に残っていました。

入社してから、「DigiComは1年目からでも参加できる」と聞き、実際に参加させてもらうと、めちゃくちゃ大変だなと思ったんですけど、同時にとてもやりがいのあることだなと感じました。通常業務で学べないこともたくさん学べましたし、周りの先輩方におんぶに抱っこという状態ではあったんですけど、とてもいい機会を与えてくださったなと思っています。

角:1年目から参加するというのもなかなか。「通常の業務も分かってないのにこれもやるのかよ!」みたいな感じのことはなかったですか。

神在:そうですね。実際にステージが進むにつれてかなり具体的な領域になったので、そういうところに関しては先輩方のお力を借りながら、僕もその都度学ばせてもらっているという感じでした。

角:なるほど。じゃあ先輩方はいかがですか。

高橋:ザ・ボイスターズとしては去年から出ているんですけど、実は私たちの所属組織ではDigiComの第1回目から別のチーム名で出場していたので、「今年も切らしてはいけない」という使命感のようなものが出てしまい、集まったメンバーが今のメンバーです。みんなに助けられ、学びもできたし、業務と並行して大変だったんですけど、このメンバーでできたことがすごいと思っています。

藤澤:我々は現業業務も同じ部署でやっているので、一度集まっても、前半はDigiComの話、後半は現行業務の悩みを話したりできてチームの関係性が深まりました。それも大きなひとつの発見です。

角:なるほど。現業にも活きたということですよね?

藤澤:はい。

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角:では続いて、Social Impact Innovationについても感想をお聞きします。小室さんからいきましょうか。

小室:はい。私も神在さんと同じく入社1年目でして、もともと新入社員同士でチームを結成していたんですけど、そのチームは予選会で落選してしまって。類似したテーマで活躍されていた金子さんからお誘いを受けて、セカンドステージからジョインしました。

感想としては、毎日、上司が2人いるような感覚です。普段の業務はアカウント営業なので、プロダクトを考えるということはまったくしないんですよね。金子さんのプロジェクトを俯瞰するような動き方、ビジネスパートナーをグイグイ開拓していく推進力、新しい価値観、どんどん短いスパンで手足を動かしていく感覚は普段の業務ではあまり学べないことなので、日々新鮮に参加できているというところです。

角:なるほど。分かります。僕もNTTコミュニケーションズという会社とお仕事をさせていただいている中で、すごく学びになるというか、「この人は尊敬できるな」とか「この人の仕事の進め方は僕もちょっと見習いたい」という方は年齢問わずすごく多いんですね。「自分のやるべきことを狭めてしまわずにドンドン新しいことをやっていこう」というマインドの方がすごく多くいらっしゃるんですけど、金子さんは僕にとってその代表選手みたいな方でして。僕もうしろ向きになる時はやっぱりあるんですけど、そういう時「いやいや、金子さんみたいな感じで素直にどんどんアクションしていく姿勢を忘れちゃ駄目だ!」と、勇気づけられる存在でもあるんですよね。

そんなSocial Impact Innovationの金子さんに、感想を聞いてみたいと思います。

金子:ありがとうございます。私は今回NTT Comとしての新規事業を立ち上げるというコンセプト設定が今年のチャレンジとしてはすごく良かったなと思っています。

去年初めてDigiComに参加させていただいた時は、新サービスのアイデア発表だったので、NTT Comの事業になるかどうか分からないものも含めてやっていました。どちらが良いということではないのですが、音声収入の大幅減などNTT Comの経営環境に大きな変化がある中で、「この会社に貢献したいんだ」、「この会社をなんとか変えていくんだ」という思いが合致したムーブメントだったと思っています。まずこのコンセプトが良かったというのが、ひとつの大きな感想です。

フィラメントさんや事務局が、NTT Comの幹部や社内報(オンラインジャーナル)を通じて、全社ムーブメントとして位置づける努力を積み上げてくださったのも非常に良かったです。

その結果、職場でのDigiComの認知度がすごくあがりました。予選会やDemodayでピッチが終わった後に、職場の人から「金子さんめちゃ熱かったっすね。こういうことやりたい人だったんすか!」みたいなコメントをいただきました。そういうワクワク感とか、盛り上がり感を醸成できたのも非常に良かったです。ありがとうございます。

角:ありがとうございます。

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新規事業開発について、講演やワークショップでイチから学べた

角:次の質問はDigiComがもたらした学びについてそれぞれのチームにお聞きしていきたいと思います。じゃあザ・ボイスターズの伊藤さんからいきましょうか。

伊藤:私は一から新規事業創出について教えていただけるんだったら、「今の仕事以外でもっとすごいことができるんじゃないか」みたいなワクワク感を持って参加させてもらったんですけど、いざその教育プログラムを聞いてみると、悩んじゃったんですよね。通常の業務とあまりにかけ離れていて、講義で聞く用語1個1個が、初めて聞くような感じでしたね。そんな単語一つ一つをウェブで調べつつ受講しました。

でも、新規事業の考え方をすごく体系立てて教えていただけたので、新しい学びができて、新しい視点を切り開いていただけたかなと思いました。

角:ありがとうございます。たしかに言われてみたら、知らない人は知らない言葉が多かったですよね。ありがとうございます。Social Impact Innovationの金子さんはどんな学びが得られましたでしょうか。

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金子:前半のセッションで「強み、トレンド、社会課題を洗い出して、そこの交点に事業を作る」という講義があって、その後時間をかけてワークをするという、あの組み合わせが良かったと思いました。自分も相当考えつくしましたし、それをDigiCom参加者全体でやったのがすごい良かったと思っています。

角:
講演とワークショップの組み合わせが活きたということですね。ありがとうございます。


後半は、本業との両立など苦労したところ、そしてフィラメントがメンタリングでどういう役割を果たしたのかなどについてお聞きしています。

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【プロフィール】

ザ・ボイスターズ
■チームメンバー

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高橋恵子(Keiko Takahashi)
NTTコム エンジニアリング サービスネットワーク部 サービスデリバリ部門

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藤澤哲也(Tetsuya Fujisawa)
NTTコム エンジニアリング サービスネットワーク部 サービスデリバリ部門

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井上仁美(Hitomi Inoue)
NTTコム エンジニアリング サービスネットワーク部 サービスデリバリ部門

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伊藤博美(Hiromi Ito)
NTTコム エンジニアリング サービスネットワーク部 サービスデリバリ部門

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渡辺一樹(Kazuki Watanabe)
NTTコム エンジニアリング サービスネットワーク部 サービスデリバリ部門 

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神在風希(Fuuki Jinzai)
NTTコム エンジニアリング サービスネットワーク部 サービスデリバリ部門

■チーム紹介

ザ・ボイスターズです。
私たちはNTTコム エンジニアリングで、ボイスサービスのSOデリバリ担当をしております。
ザ・ボイスターズ名でDigiComに出場するのは、2回目ですが、実はボイスSOデリバリ担当は初回から毎年参加しています!
今回は新規事業創出ということで、アイディアを創出できるか不安ではありましたが、これまでの出場を切らしてはいけない!!!また、ワークショップを受けることにより今後の自分のためになるのではないかという思いから、ボイスSOデリバリ担当全員に声をかけ、「参加します!!!」と手をあげた新入社員から数十年のベテランが集まった6人組のチームです。
私たちはなんといってもチームワークが一番のグループです。
新入社員の新しい意見で刺激をされたベテラン達、各個人が得意分野での作業、通常業務で手が回らなくてもみんなでフォローするなど上げるときりがありません。
そんなザ・ボイスターズですが、新規事業商品化1番のりを目指して頑張ります!


Social Impact Innovation
■チームメンバー

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金子憲史(Norifumi Kaneko)
NTTコミュニケーションズ ビジネスソリューション本部 ソリューションサービス部

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小室直也(Naoya Komuro)
NTTコミュニケーションズ ビジネスソリューション本部 第二ビジネスソリューション部


■チーム紹介

コロナ禍で壊滅的なダメージを受けている音楽ライブ業界の役に立ちたく、Social Impactのある事業として提案しました。スポーツや音楽の映像配信PJに携わってきた入社24年目の金子と、入社1年目の小室の2名で頑張っています。メンターのフィラメント社、事務局、Skywayチームなど、議論をしている皆がチームメンバーと思っています!

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斉藤 久美子
NTTコミュニケーションズ株式会社
イノベーションセンター プロデュース部門 所属

2016年4月より社内コンテストDigiCom(デジコン)の事務局を担当。
第1回のコンテスト立ち上げから企画運営に携わる。
2020年は新規事業創出支援プログラム(BIチャレンジ)と連携し、新規事業創出コンテストとしてDigiComをリニューアル。
72チーム/338名がエントリーし、3日間に渡る予選会と、勝ち上がったチームの取組みを紹介する社内イベント、Demodayをオンラインで開催した。
DigiComと並行して2018年12月より、オープンイノベーションプログラム「ExTorch」事務局も担当。
第1期の事業化検討と第2期のスタート準備を進めている。

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角 勝
株式会社フィラメント CEO

2015年より新規事業開発支援のスペシャリストとして、主に大企業において事業開発の適任者の発掘、事業アイデア創発から事業化までを一気通貫でサポートしている。前職(公務員)時代から培った、さまざまな産業を横断する幅広い知見と人脈を武器に、必要な情報の注入やキーマンの紹介などを適切なタイミングで実行し、事業案のバリューと担当者のモチベーションを高め、事業成功率を向上させる独自の手法を確立。オープンイノベーションを目的化せず、事業開発を進めるための手法として実践、追求している。




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