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Slackの“たかがスタンプ”がチームにもたらす意外な効果
たかがスタンプ、されどスタンプ。
こんにちは、フィラメント/QUMZINEの平井です。
みなさんいつもQUMZINEをお楽しみいただきありがとうございます。
Slackを導入したばかりのチームに「必ずやるべきこと」として、フィラメントが推奨していることがあります。
それは一番最初に自分たちだけの「スタンプ」をつくること。
今回は「Slackの“たかがスタンプ”がチームにもたらす意外な効果」についてご紹介したいと思います。
「スタンプ」って、とても便利で楽ちんなコミュニケーションツールです。わざわざテキストを打たなくてもいいし、視覚的・直感的に意思を伝えることができます。スピーディーなテキストコミュニケーションが求められる現代においては欠かせない存在ですよね。
その代名詞が「👍」。
使い方によってはどんな文脈でも使えて、ネガティブな印象もほとんど与えません。一方で、捉え方によってはどうとでも受け取れてしまうというデメリットもあります。
「○○部長、大至急で会議資料を作成しましたのでご確認をお願いします。」
部長:「👍」
もちろん反応してくれるのはありがたいけど、「👍」ってどういう意味の「👍」やねん...とツッコミたくなることがたまにあります。
おそらく「了解」の意味の「👍」だろうと推測はできるものの、「はい」なのか「OK」なのか、はたまた「見たよ」なのか正解はわかりません。
ましてや、せっかく大至急で仕上げたのに。。。
このような些細なコミュニケーションの行き違いが個人のモチベーションを下げたり、チームの活性化を阻害したり、軋轢を生む原因になりかねません。
たかがスタンプ、されどスタンプ。
ならば、会話やシチュエーションに応じたもっと最適なスタンプがあるような気がしませんか?
フィラメントでは、絵文字ジェネレーターのような無料のオンラインサービスを使って、自分たちだけのSlackのスタンプをつくっています。
テキストコミュニケーションの基本は「即レス」。チャットの途中で毎回スタンプを作っていてはレスポンスは遅れるし、本末転倒な気もするので、あらかじめ想定しうる会話やシチュエーションを妄想して事前にスタンプをつくっておきます。
ここでたいせつなのは、いかに“自分たちらしい”スタンプを準備できるか。
内輪感があればあるほど素晴らしいんです。
参考までにぼくらの会社フィラメントで普段使っているスタンプと、それをどんなときに使っているのかを紹介していきたいと思います。
①できる人だ
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チームの仲間に対する最大級の褒め言葉とも言えるかもしれません。個人的にもヘビロテしているのがこの「できる人だ」スタンプです。「👍」をもらうよりも誇らしい気持ちになれます。なによりも響きがカッコいい。
②喝!
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人間誰しもミスや過ちはあります。それを非難するのも簡単です。でもそんなときこそ厳しくも温かい目線で見守るスタンプが「喝!」です。似たような言葉に「ドンマイ」があるかもしれませんが、「ドンマイ」ってなにげに傷つきませんか?そんなときのためのスタンプが「喝!」です。意外と体育会系でしょ?
③命の恩人
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まさに人生最大の恩人に贈るスタンプが「命の恩人」です。
“明日までに納品しなければならない資料があるのに、間に合わないかもしれない...”
“クライアントに送るはずのメールを忘れていた...”
そんな窮地を間一髪で救ってくれたチームメイトに、ありったけの感謝の気持ちを込めて送りたいスタンプです。
④それ大事
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忙しい業務に追われて、チームのメンバーが忘れそうになっていた大事な「気付き」を与えてくれたときなんかに使うのが、この「それ大事」スタンプ。冷静でフラットな意見はチームを運営していく上で欠かせません。
⑤わかる~
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良いチームをつくるためには「共感力」も欠かせません。自分の考えに少しでも共感してくれるメンバーがいると思えるだけで、安心して(自信をもって)自分の意見を発言することにも繋がります。意外な人が陰ながら共感してくれたりすると余計に嬉しかったりします。
⑥めしはまだかの
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普段はキッチリしている人でも、たまにはトンチンカンな発言をしてしまうことがあります。
「もうすぐ3月末だけど請求書ってもう送ったんだっけ?」
「○○さん、まだ2月です...」
謝ることさえ恥ずかしくなるような凡ミスのエクスキューズに使えます。
⑦あざます
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最後は「あざます」です。
いわゆる「ありがとうございます」の省略ですが、これに関してはフィラメントCEOの角勝さんが書いた素敵なnoteがあるので是非そちらを読んでみてください。
文字ヅラだけ見ると、「なにを仕事中にふざけたことして遊んでいるんだ」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかしフィラメントは新規事業開発プログラムの現場においても、同様の手法「スタンプ効果」を用いて、プログラム事務局および参加者の活発なコミュニケーションを加速させてきました。
もし今、社内のチームでSlackを導入したけど、イマイチ盛り上がってないんだよね、、、というお悩みをお持ちの方がいらっしゃったら、是非「スタンプ」をつくりまくるところから始めてみてください。
きっと1ヶ月も経たないうちに、チームにポジティブな変化がもたらされるはずでしょう。
たかがスタンプ、されどスタンプ。