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入山章栄氏がフィラメントの顧問に就任! その思いを語っていただきました。(1/3)

フィラメントにWBS教授の入山章栄氏が顧問としてジョイン! 
QUMZINEでは、さっそく入山氏に緊急インタビューを敢行。日本のイノベーションをアカデミックから牽引する入山氏が、一体フィラメントのどこに「面白さ」と「可能性」を感じたのか? CEO角勝と宮内俊樹がお聞きしました。

宮内:このたびはフィラメントへ顧問としての参画、ありがとうございます。最初に角から依頼を受けた時、どのように思われましたか?

入山:「全然やりますよ」って感じでした。ここのところ社外取締役の依頼を受けることがすごく多くて、去年の12月にセプテーニの社外取になって、実はもう4社目でちょっとやりすぎなんですけど。オンラインのコミュニケーションがメインで仲良くなって就任依頼を受けたのは、たぶん角さん・フィラメントだけなんですよ。

角:すごい! いきなりうれしいですね。

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入山:もちろん正式に顧問になってくださいという時は直接お会いしましたし、その前にもSUNDREDの留目真伸さんのイベントでお会いしていますけど、結局2回しかリアルではお会いしていないですよね。基本はオンラインで関係性をつくってきました。オンラインで人間はどこまで信頼関係をつくれるんだろうって考えると、やっぱり技術も必要だし、人や組織によりますよね。角さんとは最初お会いした時から、この人は信頼できるし、面白そうだなと思っていました。だから僕も「人の信頼」ということを考える意味ですごい勉強になりました。

角:なんかめちゃうれしい言葉をお聞きできて、本当に光栄です。最初は入山先生がやられている文化放送のラジオ「浜カフェ(浜松町Innovation Culture Cafe)」にオンラインで出させていただいて。その後、フィラメントの公式雑談タイム「フィーカ」にオンラインでご参加いただいたり、フィラメントのメディア「QUMZINE」でバースジャパンの石川智之社長との異色鼎談をやらせていただいたりしました。

入山:その後に、僕が社外取締役をやっている事業会社について、執行役員の方を紹介しましたよね。あの時って、まだ角さんと直接はお会いしていないと思うんです。

角:あの時はまだ、お会いしてないですね。

入山:でもこの案件って、フィラメントに相談すればいいじゃんと思って、いきなり仕事を斡旋するという。まだ会っていないのに(笑)。

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角:この執行役員の方をご紹介いただいた時に、フィラメントの説明も入山先生からしていただきましたよね。その時の表現が「まさにその通り」って感じでした。うちって何をやっているのかよく分からない会社だとたまに言われます。新規事業のコンサルタントはクライアントの守秘義務もあるので、外にはアピールしにくかったりもして。なので説明にいつも困るんですけど、すごく本質をついたことをおっしゃっていただいたので、びっくりしたんです。

宮内:昨年の交流は、本当に急速に進展していきましたよね。

角:それまではなんとなくアカデミズムや経営学の敷居の高さがあって、僕らが実際にやっている事業とはちょっと違うんじゃないかって勝手に思っていましたね。でも入山先生の『世界標準の経営理論』を読んでみたら、書いてある内容にめちゃ腹落ちしました。経営学って結局は組織化された人間の行動や心理の話なんだ、人間の話なんだ!って気づきがありました。

入山:そうですね。

角:僕らが泥臭く駆けずり回って得てきた知見や仮説が、まさにこのことだっていう言葉が書籍ではいっぱい出てきて。言うとキリがないんですけど、バウンダリースパナーとか内発的動機とか、ソーシャルキャピタル。あと「イナクトメント」。とりあえず行動することが大事ってことですけど、僕もよくそういうことをやっていたんですね。だからぜひ入山先生とお話ししたいと思っていた時に、「浜カフェ」に出演できたんです。

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入山:いいタイミングだったんですね。フィラメントは宮内さんのご紹介でしたし、僕は宮内さんにいろいろな人を繋いでもらっているので。

宮内:いや、お互い様です(笑)。面白いことに感度が高い人って、それまでのコミュニケーションの蓄積は関係なく繋がれるところがありますよね。入山先生はフィラメントってどんな会社だっていうイメージで捉えていらっしゃいますか?

入山:やっぱりひとつの特徴が、すごいバラバラの人がいるということ。そしてバラバラの人だけど、みんなが面白がってやっているというのは、多分これからの組織のあり方だと思うんです。

角:うれしいです。

入山:さらに一番いいのは、新規事業のコンサルティングをやる際に、フィラメントはクライアントと「一緒に悩む」ということですよね。普通のコンサルだと、市場性がないとか不可能とかいった指摘をしがちです。でもフィラメントにはすごくいろいろな知見、幅広くて離れた知と知があって。「面白そうっすね!」ってところから入って、「じゃあどうにかなるか一緒に悩んでみましょうか」みたいな感じですよね。それって本当に新規事業のあるべきプロセスだと思うんです。新規事業やイノベーションってそんなに簡単に出てこないから。だからフィラメントが持ってくるものって知見もですけど、あとはマインドだと思うんですよね。マインドと行動。

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角:すごいうれしいですね。まさにそれです。

入山:そっちの方がイノベーションには重要なんです。一般的なコンサルタントって知見は持ってきてくれるんだけど、マインドは必ずしも持ってきてくれないことも多い。

角:まさにうちが特徴的なのは、決めつけをしないようにしていることです。未来に市場があるかないかというのは誰にも分からない。Googleを立ち上げるときにセルゲイ・ブリンとラリー・ペイジがベンチャーキャピタルにアイデアを持っていったけど、100社ぐらい断られたみたいな話があります。僕はその100社にはなりたくないんですよね。もしかしてこの人が言うことは未来のGoogleになるんじゃないかと常に思うようにしていて。「この人がGoogleになるためにはどうすればいいのか」って一緒に悩むというのはいつも意識しています。

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宮内:角さんも『世界標準の経営理論』を熟読して会社の経営に生かしてますよね。

角:トランザクティブメモリーの話を書かれていますよね。会社の中で誰が何を知っているのかが分かることが重要だということ。フィラメントって要するに、社外の人をつないでいくトランザクティブメモリーの役割をしているって、最近は思っています。

入山:絶対そうだと思います。バウンダリースパナーって、社内も重要なんですけれども、まさに社外や経済全体においても重要で。離れた知と知を組み合わせるには、そういう結節点がプレイヤーとして絶対必要なんです。昔の商社はそうだったし、一時期のIDEOもそういう役割だったと思います。フィラメントもそういう会社ですよね。

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角:ジャンルレスにいろいろな人たち、いろいろな業界のキーパーソンの結節点になりたいですね。この会社に相談したらとりあえず業界のことが分かったり、誰かを紹介してもらえたりするみたいなところが、うちのちょっと変わったところだと思っています。そういう価値の出し方を日本全体に向けてやっていきたいですね。

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【プロフィール】

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入山 章栄 (いりやま・あきえ)
早稲田大学大学院経営管理研究科
早稲田大学ビジネススクール 教授

慶應義塾大学経済学部卒業、同大学院経済学研究科修士課程修了。三菱総合研究所で、主に自動車メーカー・国内外政府機関 への調査・コンサルティング業務に従事した後、2008 年 に米ピッツバーグ大学経営大学院より Ph.D.(博士号)を取得。 同年より米ニューヨーク州立大学バッファロー校ビジネススクール助教授。 2013 年より早稲田大学大学院 早稲田大学ビジネススクール准教授。 2019 年より現職。Strategic Management Journal」など国際的な主要経営学術誌に論文を多数発表。著書に「世界標準の経営理論」(ダイヤモンド社)、他。 テレビ東京「ワールドビジネスサテライト」のレギュラーコメンテーターを務めるなど、メディアでも活発な情報発信を行っている。


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