リーダーが育つ組織作りのために、一人ひとりが「小さなリーダーシップ」を発揮できる環境を
(株)フィラメントCEO角勝もパートナーを務めるSUNDREDが年2回開催している大型カンファレンス「Industry-Up Day(s)」、その中の新産業セッション「セルフデベロップメント産業」の登壇者として参加していた、NHN PlayArt所属の柏木誠さん。2020年9月のカンファレンスの隙間時間の時、角が柏木さんに興味を持って何やら話しかけてみたら「面白い!」って事で、フィラメントの公式雑談タイム「フィーカ」にお越しいただきました。日程調整に4ヶ月かかったのは内緒です。
柏木さんは、自分のためにも家族のためにも「日本中に前向きで楽しいプロジェクトが溢れている状態にしたい!」という志から「プロジェクトを通してリーダーを育てる」という活動をしています。具体的には経営・人事向けの講演会や、大企業向けに「リーダー育成の研修」などに取り組んでおり、その講演・研修内容のポリシーは「自らの経験ベースに体系化、それを自分の声で伝える」ということ。「ますます興味深い」。
今回は、そんな柏木さんにフィラメントの公式雑談タイム「フィーカ」にお越しいただき、通常3時間くらいの内容をぐっと凝縮してお話いただきました。テーマは「リーダーが育つ組織になるために、企業がすべきこと」。このノウハウを全4回のシリーズとしてお届けします。今回は第1回目として「カリスマリーダーよりも一人ひとりが「小さなリーダーシップ」を発揮できる環境を」。
1部 カリスマリーダーよりも一人ひとりが「小さなリーダーシップ」を発揮できる環境を
「リーダーを育てたい」というお話は色々な組織でよく聞きます。確かに、プロジェクトが成功するかどうかはリーダーの力に依存する部分が大きいでしょう。ただし、任命されたリーダーだけの責任ではなく、関わる人すべてにリーダーシップが必要だと思います。また、私にとっては、将来一緒にプロジェクトをする仲間を育てたいという思いもあります。
私が実践で鍛えたプランニングとデザイン、ファシリテーションに加え、プロジェクトマネジメントというスキルを伝授し、実際のプロジェクトを通してリーダーを育てていきたいと考えています。
私のリーダー育成のテーマ
私はリーダー育成のテーマとして、カリスマリーダーを育成するのではなく、一人ひとりが「小さなリーダーシップ」を発揮できるきっかけと環境を創ることを掲げます。そのために、まずは小さな芽を確実に育てて、必要なシーンでリーダーが活躍できるように一緒に伴走したいです。
また、リーダーにはただ引っ張るだけではなく、様々なスタイルがあり、それぞれリーダーシップがあります。まずは自分がどのタイプに当てはまるかを考えていただきます。
そして、リーダー候補生だけではなくリーダーを育てる側の育成も必要です。
経営者は「リーダー候補生のお手本になるような、臨機応変に社内外を越境し、様々なシーンに対応できるリーダーが必要だが、そうした人がいない」と言います。また、リーダーが育つ組織に変革しないと生き残れないということにも気づいているものの、そのやり方がわからないとも言います。従来のように「やり方を変える」のではなく、その根本から徹底的に変えていきましょう。
次回に続きます。
【プロフィール】
柏木 誠(かしわぎ まこと)
プロジェクトデザイナー / NHN PlayArt 所属 / SUNDRED セルフデベロップメント産業クエストチーム
プロジェクトにおける最初の難問は「多様なメンバー間で"様々なズレ"があること」これを2つのデザイン側面(設計のDESIGN、意匠のdesign)から整理して「共創の景色 / 実現すべき未来」を描くことで解決するプロジェクトデザイナー。
境界が無いことが当たり前の世界におけるプロジェクトマネジメントについても考えている。HHKB を持ち歩く。
「リーダーが育つ変革プロジェクトの教科書」14章にインタビュー記事も掲載されています。
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