【思想・社会編】QUMZINE読者が忖度なしに選ぶ「この1冊」をまとめてみたら大前研一やアルビン・トフラーが集まりました
QUMZINEでは2021年1月に「忖度ナシで!あなたが、もし1冊だけ本を選ぶなら?」というアンケート調査を実施しました。たくさんのご回答ありがとうございました。
本棚を見ればその人がどういう人がわかるとも言われます。QUMZINE読者のみなさんが1冊だけ本を選んで欲しいと言われた時にどういった本を選ぶのか、非常に興味を持っていました。
本記事ではみなさんからいただいたご回答を紹介していきます。出版社の紹介を引用し、Amazonのリンクもつけていますので、気になったらすぐに購入できますよ。
なお、出版社はアンケートの回答に含めていませんでしたので、回答者の意図した出版社やバージョンではないものが掲載されている可能性があります。予めご了承ください。
今回は、思想・社会編ということで、読後に生き方や考え方に大きな影響を与えそうな本をまとめてみました。
【人文・思想】
『生き方』 稲盛和夫
いただいたコメント:
いろんな自己啓発本を読んでみたものの洗練され本質的な一冊。
出版社によるあらすじ:
刊行10年目にして100万部を突破した、不朽のロング・ミリオンセラー! 二つの世界的大企業・京セラとKDDIを創業し、JALを再生に導いた「経営のカリスマ」が、その成功の礎となった「人生哲学」をあますところなく語りつくした一冊。
夢をどう描き、どう実現していくか? 人間としてもっとも大切なこととは何か? ――サッカー日本代表の長友佑都選手、野球日本代表監督の小久保祐紀氏などトップアスリートも座右の書としてその名を挙げる、「究極の人生論」。(サンマーク出版ウェブサイトより引用)
『人生の成功とは何か 最期の一瞬に問われるもの最期の一瞬に問われるもの』田坂広志
いただいたコメント:
仕事に、人間関係に行き詰まった時、
この本を読みました。自然と涙が溢れてきました。「人は、成功は約束されていないけど、成長は約束されている...」このフレーズで、こころの中のモヤモヤが吹っ飛びました。時代を経ても、読まれ続ける書籍だと思います。
出版社によるあらすじ:
人生において真に成功するとは如何なることか。お金や地位や名声ではなく、生き甲斐ある人生を送るための成功観を静かに語りかける。(PHP研究所ウェブサイトより引用)
『学問のすすめ』 福沢諭吉
いただいたコメント:
ファクトフルネスと迷ったのですが、学ぶことの大切さに気付けたのがこの本だったのでこちらにしました。そもそも本を読むようになったのは福沢諭吉先生のおかげです。
出版社によるあらすじ:
「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らずと言えり」.著名なこの一文で始まる本書は,近代日本最大の啓蒙家である著者が,生来平等な人間に差異をもたらすのは学問の有無によると説く.彼のすすめる学問とは,西洋実学の批判的摂取である.明治の人心を啓発したその言は,一世紀を経た今日も清新である.(岩波書店のウェブサイトより引用)
『読書と社会科学』内田義彦
いただいたコメント:
なぜ社会(世の中)のことを考えていくうえで、「本を読む」ことが大事なのかを明瞭に教えてくれた一冊です。
出版社によるあらすじ:
電子顕微鏡を通して肉眼では見えない世界を見るように,社会科学では,概念という装置をつかって現象の奥にある本質を見きわめようとする.自前の概念装置をいかにして作るか.それを身につけることで何が見えてくるか.古典を読むことと社会科学を学ぶこととを重ね合わせて,本はどう読むべきかの実習を読者とともに試みる実践的読書論.(岩波書店ウェブサイトより引用)
『暗黙知の次元』マイケル・ポランニー
いただいたコメント:
言語でも科学的な考察でも表現することのできない暗黙的な知を、様々なアプローチで概念化されている。
出版社によるあらすじ:
人間には、言語の背後にあって言語化されない知がある。「暗黙知」、それは人間の日常的な知覚・学習・行動を可能にするだけではない。暗黙知は生を更新し、知を更新する。それは創造性に溢れる科学的探求の源泉となり、新しい真実と倫理を探求するための原動力となる。隠された知のダイナミズム。潜在的可能性への投企。生きることがつねに新しい可能性に満ちているように、思考はつねに新しいポテンシャルに満ちている。暗黙知によって開かれる思考が、新しい社会と倫理を展望する。より高次の意味を志向する人間の隠された意志、そして社会への希望に貫かれた書。新訳。(筑摩書房ウェブサイトより引用)
『第3の波』 アルビン・トフラー
いただいたコメント:
「第1の波」農業革命、「第2の波」産業革命、「第3の波」情報革命と定義されている。
世界を一瞬して変えたコロナは世界をどう変えるのか?「第4の波」の幕開けとなるのか?興味深い。
『考える技術』 大前研一
いただいたコメント:学生の頃に読んで、物事の考えるアプローチや基礎的なフレームワークなど、社会人として必要なロジカルシンキングや仕事への向き合い方の基礎が身についた本。
出版社によるあらすじ:
大前研一の思考ノウハウを集大成!
ビジネスの思考回路を身につけろ!
論理思考からアイデアの作り方 先見性の磨き方まで答えのない時代を生き抜くための知的パワーアップ法
これからの時代論理的思考がなければビジネスマンとして生き残ることができない。
そればかりか、この世の中で何が起こっているのかさえ理解できないだろう。逆に論理的な思考回路さえもっていれば、あなたは必ず新しい世界でも臆せずに戦っていくことができる。新しい経済はマルチプルだから、思考力の差によって経済格差もマルチプルになって現れる。しかもお金はボーダレスに世界中から流れ込んでくる。新しい時代は、思考力によって極めて大きな格差が生まれる時代、すなわち「思考力格差」の時代なのだ。――<「はじめに」より>(講談社ウェブサイトより引用)
『女の子は本当にピンクが好きなのか』 堀越英美
いただいたコメント:
ピンクという色と女性性の結びつきはどう始まり、それに女性がどう縛られ、苦しめられ、時に励まされ、そして人生を限定されてきたのか。サブカルチャーから心理実験、stem教育、そしてジェンダースタディーズに、アメリカの気鋭の新規事業までを歩き倒す名著。
出版社によるあらすじ:
どうしてピンクを好きになる女の子が多いのか? 一方で「女の子=ピンク」に居心地の悪さを感じるのはなぜ? 子供服から映画まで国内外の女児文化を徹底的に洗いだし、ピンクへの思いこみをときほぐす。
生まれつき? それとも社会がつくりだしたもの?
ピンクが「女らしさ」「男らしさ」にもたらした功罪を、
国内外の事例をたどり、徹底的に掘り下げる。
参考文献や注記を加えた、完全版。(河出書房ウェブサイトより引用)
『生きがいについて』 神谷美恵子
いただいたコメント:
神谷美恵子さんの著作は魂が震えます
出版社によるあらすじ:
「いったい私たちの毎日の生活を生きるかいあるように感じさせているものは何であろうか。ひとたび生きがいをうしなったら、どんなふうにしてまた新しい生きがいを見いだすのだろうか」
神谷美恵子はつねに苦しむひと、悲しむひとのそばにあろうとした。本書は、ひとが生きていくことへの深いいとおしみと、たゆみない思索に支えられた、まさに生きた思想の結晶である。1966年の初版以来、多くのひとを慰め力づけてきた永遠の名著に執筆当時の日記を付して贈る。(みすず書房ウェブサイトより引用)
『ふるさとをつくる ─アマチュア文化最前線』小島 多恵子
いただいたコメント:
2000年代は、街づくりや商店街復興、コミュニティデザイン分野での活動に関わっていた時期があります。そういった後で出会い、思わずハッとした本です。地域地域でのローカルな伝統文化、行事は、どのように守られ、どのように受け継がれ、そしてどのように産まれるのか? 著者が、自ら長年直接地域に足を運び、地域に通い、地域の方々と深くコミュニケーションを取って来た歴史と経験があったからこそ纏めることが出来た、しみじみと震える1冊だと思います。あと、合わせて進めるのがこちら、あの野中 郁次郎研究室からの著作、「実践ソーシャルイノベーション - 知を価値に変えたコミュニティ・企業・NPO」 ですが、こちらも今起こっている活動は、その背景には想像を超えた長々とした人の努力と熱意で、今につながっているということが、分かります。
出版社によるあらすじ:
「サントリー地域文化賞」に見るこれからの地方のあり方。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
大前研一やアルビン・トフラーなどの有名どころをはじめ、バラエティ豊かな内容になりましたね。いただいたコメントも、「魂が震える」「涙が溢れた」など、非常に熱い内容で、読者の皆さんのリアルな感情を知ることができて、企画を立てて良かったと思いました。皆さんもぜひこの記事をきっかけとして新しい本当の出会いに役立てていただければ幸いです。
実は、まだこの記事では半分ほどしかご紹介していません。あと半分は次回「文学・エッセイ」編でご紹介させていただきます。