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noteの徳力さん・高越さんに「社内公式雑談タイム」に遊びに来てもらったときの話

冒頭のタイトルを見て「わざわざ社外からゲストをお招きして雑談・・・?」と思った方もいらっしゃるかもしれません。
QUMZINEを運営する株式会社フィラメントでは、2020年4月の完全テレワーク移行後から平日毎朝30分、社内公式雑談タイム“リモートフィーカ”という時間を設けています。簡単に言うと、対面で自然発生していた雑談をテレワークになっても継続するための魔法の時間。
「社内公式」と言っておきながら、ときどき社外からも特別ゲストをお招きするのですが、これがまた楽しく、新たなアイデアを思いついたり、新しい視点の獲得のきっかけとなるんです。

今回は、noteの徳力さん、高越さんに遊びに来ていただいた模様を一部ご紹介します。雑談なので自己紹介をした後は、アジェンダなし!テーマなし!予想外の話題の数々をお楽しみください。

徳力:今はnoteで働かせていただいています、徳力です。もともとNTTに勤めてたんですけど、若気の至りで飛び出して、転職先でクビになりそうになってたのが、ブログで人生つながって今に至るという変わった人間です。よろしくおねがいします!

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高越:はじめまして、高越です。私はもともとリクルートキャリアというところにいたんですけど、徳力と同じく若気の至りで一度会社を飛び出して、1年半くらいフリーランスをして、今はnoteで働きながら週末フリーランスの仕事もしています。

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先日始めたnote proのセミナー「note pro活用企業が語る 発信はじめの一歩」というインタビューシリーズの第1弾にQUMZINE編集長の平井さんにご登壇いただいて、そのご縁でこの場にも呼んでいただきました。今日はよろしくお願いします。

キャリアのおはなし〜noteとフリーランスの二足のわらじ、高越さんの場合〜

角:お二人のキャリアチェンジの話とかも是非お聞きしたいなと思うんですがいいですか? 僕も、公務員から起業したタイプなので、結構キャリアについて聞かれること多いんです。けど、なんか勢いでやっちゃったみたいな感じなんで深く聞かれても答えづらいんですよね (笑)高越さんは、noteで働きながらフリーランスとしての仕事もしているんですね。

高越:そうなんです。入社した直後はフリーランスのお仕事を止めてたんですが、今年になってからフリーランスの仕事は週末にやりつつ、平日はnoteで社員として働いています。

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フリーランスになる前の職を辞めたのが2018年の冬くらいです。父親が経営者だったというのもあって、独立が元々選択肢にあったっていうのはあるんです。そんな父が病気で亡くなったのがきっかけで、「20代のうちに家族と過ごす時間を1年ぐらい取りたい」と思いました。フリーになると同時に地元の神奈川と、祖父母が住んでいる富山県の2拠点で生活をしだしました。

私の場合、「これがやりたい」という志よりは、生活拠点を変えて家族との時間を優先したいというのが大きかったです。

角:お父さんが経営者やられてたというのは?

高越:父はもともと会社員だったのですが、私が高校生の頃に会社を立ち上げました。その影響もあり、「就職」と「自分の会社をつくる」があんまり二項対立じゃなかったというか、延長線上に独立ってあるんだなみたいな感覚でした。外に出てみて、意外とみんな起業するもんじゃないんだな、と気付きましたね。

フリーランスとしては、領域で言うとPRやマーケティングのお仕事をしています。イベントが大好きなので商品のプロモーションのイベントをやったり、PRの取材に行って記事作成に携わったりしています。

角: noteのお仕事とフリーランスのお仕事との両方をやってて、それぞれの仕事に活きるみたいな感じがあるんでしょうね。

高越:そうですね。両方の仕事に活きるなという感覚はあって、フリーランスとしての仕事がきっかけでnoteの運用についての相談を受けたり、反対にnoteを使ってくれている会社を見つけて社内にフィードバックできたりもします。あんまりnoteの仕事、個人の仕事と区別して働いている感覚がないかもしれないですね。

角:地続きなんですね。徳力さんもなんかそういう感じじゃないですか?仕事なのか仕事じゃないのかをわけていないお仕事のされ方じゃないのかと思っているんですけど。

キャリアのおはなし〜サラリーマンに近づけていく!?徳力さんの場合〜

徳力:僕は今は普通にサラリーマンですね!

角:サラリーマンなんですね!?

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徳力:一度前職で社長や取締役を経験させてもらいましたが、2年前に経営者から転職してサラリーマンに戻った感じです。 勤務日数は週4日とイレギュラーですけど。

宮内:サラリーマンですね。サラリーマンに近づけていくという新しいやり方・・・!

徳力:前職で自分が経営者に向いてないなって言うのがよくわかったので、サラリーマンブロガーに戻らせてもらったというところですね。やっぱり事業をやる人って自分の事業を中心にしなきゃいけないですよね。私はClubhouseとか流行りものに気持ちがいっちゃうんです。最先端の新しいものにどんどん飛びついてくるのが好きなので事業に飽きちゃうんですね。だから経営者は全然向いてないです。

あと、物書きとしても僕は飽きちゃったら書けなくなるんですよ。一時期、コラム連載を受けていた時があるんですけど、もうその手の仕事は1つを残して全部お断りしたんですよね。日経MJの月1連載だけ継続しています。〆切に追われると書けなくなるんです。ブロガーなのでネタがあるときは書きたいし書けるんですけど、1週間に1個ネタが来るとは限らないじゃないですか?

宮内:俺は〆切がないと書けないからなあ。

徳力:それがブロガーとコラムニストの違いですよね。

角:ブロガーとコラムニストって違うんですか?

徳力:僕の勝手な定義ですけど、ブログはそもそも「自分のログ」っていうところからきています。コラムニストやライターは仕事を請けて書ける人だから発注主がいるんですよ。ブロガーは基本自分が書きたいものを書いているから、依頼主に合わせて書くのは得意とは限らない。

宮内:深い・・・!

徳力:・・・っていうのを自分で気が付いてしまって。僕はだから書きものを本業にできないんですよね。ライター業を本業にしようと思ったら、当然その収入を上げるだけの記事を書き続けないといけないじゃないですか。僕は本業のサラリーマンで給料を頂いてるので、ブログ書こうが書かなかろうがどうでもいいんですよっていう状態じゃないと書けないというのに気が付いてしまって。

佐藤:デザイナーとアーティストみたいな話ですね。アーティストは自分の中から湧き出る感じで。

徳力:おー!めちゃめちゃ高尚な例えになってます(笑)ただ、アーティストの作品は高く売れるイメージなんですけど、ブロガーの場合はなかなかお金にならないですけどね。

たくさんの人に自己紹介記事を書いてほしい

宮内:徳力さんそもそもなんでnoteに行かれたんですか?

徳力:僕がライフワークにしたいなと思っている、SNSとかnoteとかブログとかを日本の普通の会社員の人が使うようになる未来のための啓発活動をしようと思ったら、それで給料をくれる会社はたぶん日本で数社しかないんです(笑)

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まぁ、真面目にいうと15年前のリベンジなんですよ。いわゆる「Web 2.0ブーム」で当時の僕みたいにブログで人生救われる社員って多いんじゃないかなって勝手に思っていて、「会社員の人ももっとブログ書きましょう」っていう講演を一生懸命やってたんですけど、当時は全く響かなかったんですよね。「ブログって芸能人が書くものでしょう?」みたいな。

でも15年経って、なんかハッと気がついたらnoteにそういう人がすごい増えてて、これはひょっとしたらWeb 2.0がもう一度あるかもしれない、と。noteのCXO深津さんともその話題でひとしきり盛り上がりました。それでCEOの加藤さんにお願いしてnoteに入れていただいた次第です。

角:なるほど。でも、ブログというかある程度の長文を書ける人ってそんなにいないじゃないですか?Facebookとかでもちょっと簡単なことは書けるのかもしれないけど、自分のことを知らない人に伝えたいことを伝えることが出来る人ってやっぱりある程度書く習慣がある人みたいな感じになるのかなと思ってるんです。

徳力:そういう固定概念を変えたいなと思ってまして。僕はとりあえずアカウントさえ作ってくれればオッケーだと思うんです。で、できれば自己紹介記事を書いて欲しいんです。

自己紹介だと、たぶん誰でもちょっと長くなると思うんですよ。自己紹介記事ぐらいはインターネット上で実名でアップしておいてもいいと思うんですよね。・・・というところからでいいんじゃないかなと思ってます。

宮内:noteさん、SEOが強いからね、検索するとヒットしちゃうんですよね。僕、1番上に出てくるの「ヤフーやめました」っていう記事で(笑)

徳力:それで良いと思ってます。自分の名前の検索結果に、全然知らない人が変な誤解で書いた記事が1番上に出てきちゃったら嫌じゃないですか。

宮内:嫌ですね。たしかに。

徳力:自分の名前で検索して出てくる1番上の記事は、自分で書いた自己紹介記事が出るように、noteとかで自分の自己紹介記事を書くのが普通になったらいいなって勝手に思っています。

フィラメントの雑談タイム、いかがでしたか?
今回ご紹介したのは雑談のほんの一部です。社外ゲストをお迎えしての雑談タイム、きっと楽しい化学反応が起こるはずです。ぜひみなさんも社内・社外雑談タイムを設けてみてください!そしてその感想をお聞かせいただけたら嬉しいです。


【プロフィール】

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徳力 基彦(とくりき・もとひこ)
noteプロデューサー/ブロガー。 ビジネスパーソンや企業の、ブログやソーシャルメディア活用の可能性を日々試行錯誤してます。 アンバサダープログラムのアンバサダーも担当中。 書籍「顧客視点の企業戦略」「アルファブロガー」を書かせて頂きました。


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高越 温子(たかこし・あつこ)
2015年に株式会社リクルートキャリアへ入社。人材紹介営業、新サービスの立ち上げに従事した後、フリーランスとして独立。2020年3月にnote株式会社へ入社、マーケティング担当として主に法人向けイベントの企画・運営に携わる。

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