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1周年、note proのメディア運営で学んだのは「信頼」の大切さ。 ~QUMZINE編集後記~

QUMZINE(クムジン)」をご存じの方も、初めましての方もこんにちは!

“人々の情熱を引き出し、閃きと行動につなげる伴走型のアイディエーションファーム” 株式会社フィラメントのオウンドメディアQUMZINEです。

おかげさまで本日2021年4月9日を以て、QUMZINE1周年=note proデビュー1周年を迎えることができました。これまで取材にご協力いただいたみなさま、執筆にご尽力いただいたライターのみなさま、いつもお世話になっているnote pro運営事務局・カスタマーサクセスのみなさま、お取引先のみなさま、そしてフィラメント/QUMZINEを応援してくださっている全ての方々に、改めて感謝申し上げます。いつも本当にありがとうございます!!

実はもともとフィラメントのオウンドメディア自体は2017年から存在していたのですが、転機は2020年4月の「note pro」導入でした。コーポレートサイトのフルリニューアルに伴い、note社が提供する法人向けアカウント「note pro」のプラットフォームに移行することになったのです。あれから1年、フィラメント/QUMZINEには本当にたくさんのポジティブな変化がありました。

今やQUMZINEを通じた情報収集・情報発信は、僕らフィラメントの「信頼」を積み上げるうえで欠かすことのできないライフワークになりつつあります。そしてその中で出会った「人」や、そこから得た「学び」は、間違いなくフィラメント/QUMZINEにとってかけがえのない財産です。

そこで今回は、この1年間のnote proでのオウンドメディア運営について、QUMZINE編集部の視点から振り返ってみたいと思います。そして僕らと同じようにオウンドメディアを運営されている人たち、あるいはこれから新しくオウンドメディアを始めようとされている人たちにとっての“ミニ人柱”ぐらいの存在になれたら幸いです。


1.「QUMZINE」とはなんぞや?を知ってもらうための草の根活動

①自己紹介は何度でも

QUMZINEがスタートしてまず最初にやらなければいけなかったことが、「QUMZINE」の存在を知らない人(ほぼ100%)に存在を知ってもらうことです。

当初、note proカスタマーサクセスご担当の方から個別カウンセリングでいただいたアドバイスの中で、特に目からウロコだったのは、「noteの中での自己紹介は何度でもやっていい」ということです。自己紹介は”アカウントTOPページ”や”マガジン説明”に記載しているのにまた自己紹介をするとはどういうことか・・・?それすなわち、こういうことでした↓

noteでは記事をTOPに固定できます。また、マガジン毎にTOPに固定する記事を選べます。その機能を利用して、「総合案内」「各マガジンの紹介記事」を書いてそれぞれTOPに固定しました。

こうすることで、はじめてQUMZINEを訪れたユーザーにQUMZINEのコンセプトや全体像について知ってもらうことができます。そしてなにより、各マガジンの方針が明確化されるということは、QUMZINEを運営していく編集部にとっても重要なガイドラインになりました。

②noteの記事執筆とあわせて、note以外のSNSも活性化

noteの記事を読むきっかけは何でしょうか?意外と、noteのウェブサイトやアプリではなく、note以外のSNSだったりしませんか?

編集部でも「note記事とのタッチポイントはどこが多いか?」と考えてみたところ、note以外のSNS、特にTwitterで面白い記事を見かけることが多いような気がしました。

それもそのはず、noteさん曰く、noteはTwitterと相性がいいとのことです。となれば、note記事を書いた後はTwitterで拡散するしかない!ということで、QUMZINEを始めるまではほとんど稼働していなかった会社のTwitterアカウントで拡散をはじめてみました。

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振り返ってみると、あまりTwitterが稼働していなかった頃って、そもそも何をつぶやいていいのかわからなかったのだなあと思います。しかし、記事を書くことで、記事拡散ツイート→記事をシェアしてくれた方へのリプライやリツイートという好循環が生まれました。

③「QUMZINE」ブランドのマルチチャネル戦略

本体のnoteだけでなく、「QUMZINE」ブランドを付けたチャネルを複数展開することでユーザーとのタッチポイントを増やし、ブランドの認知と刷り込みを図りました。

オンラインイベントのタイトル・公式YouTubeチャンネルの名称を「QUMZINE」ブランドで統一

QUMZINEでは、noteとは別に動画配信チャネルとして公式YouTubeチャンネルも立ち上げました。このチャンネルではオンラインイベントのライブ配信動画の他にインタビュー記事のティザー動画など、すでに20本以上の動画を配信しています。Twitterと同様にタッチポイントを増やすことで、動画でも「QUMZINE」ブランドの認知拡大と集客を図りました。

『UTme!』を利用してQUMZINEオリジナルパーカーを作成

さらにQUMZINEでは、オフラインのPR施策としてユニクロのオンデマンドプリントサービス『UTme!』を使って、QUMZINEのオリジナルパーカーをつくりました。

フィラメント/QUMZINEを応援してくださっているみなさんが“QUMZINE”のロゴがプリントされたパーカーを着用してSNSに写真を投稿してくださったおかげで、オリジナルパーカーは話題になり、遂にはnote公式Twitterでも取り上げられるまでになりました。


2.他のメディアが「やらない」独自の切り口と掛け合わせ

①他のメディアがやらない「人」×「人」の掛け合わせ

こちらはタイトルが全てを表しているのですが、「不良ファッション専門ECサイトを運営する石川社長」×「経営学者の入山章栄教授」という異色の組み合わせを実現させた対談記事です。
「面白がり力」の高いQUMZINE編集部として、すぐに悪ノリして、取材・記事化に動いた結果生まれた記事です。

②他のメディアがやらない「人」×「人」×「コンテンツ」の掛け合わせ

こちらはオールインワン情報共有ツール「Notion」についての座談会記事。実は対談メンバーが超超超豪華なんです・・・!

・田川 欣哉さん/株式会社Takram代表取締役
朝倉 祐介さん/シニフィアン株式会社共同代表
西 勝清さん/Notion Head of Sales - Japan
村上 臣さん/フィラメントCSO(Chief Strategy Officer)

本来であれば、それぞれのゲストの方に専門的なインタビューを敢行したいところをあえて豪華メンバーで「Notionのことだけを熱く語ってもらうという贅沢すぎる企画となっております。
ちなみにこちらのカバー画像の似顔絵、Notionユーザーの方はなんとなく見覚えがあるテイストではないでしょうか?なんとこちらの似顔絵、Notion社の「中の方」に描いていただいた正真正銘の公式イラストです。

③他のメディアがやらない「人」×「シリーズ企画」の掛け合わせ

オウンドメディアを始めてみてひしひしと感じるのが、「記事コンテンツを考えることって、むずかしい〜〜〜」ということ。そこでおすすめしたいのが、企画やシリーズを考えてみるというやり方です。フォーマットが決まると、そのフォーマットに合ったゲストやアイデアが浮かんできやすくなりました。

たとえばこちらの『雑談王』シリーズ。雑談の極意や誤解、ファシリテーションスキルをスペシャリストにご紹介いただく企画です。

④他のメディアがやらない「レポート」

こちらは、note今日の注目記事にもピックアップしていただいた、カラオケパセラでのテレワークレポート
実際にQUMZINE編集部メンバーが、カラオケルームのテレワークプラン「おしごとパセラ」を利用してカラオケルームで仕事をしてみたレポートです。カラオケの大きなモニタの使用、ビジネスマンが仕事するのに便利なサブディスプレイなどの貸し出しや、1時間に1杯無料のドリンクなどまさに至れり尽くせりのテレワークを満喫。極めつけはカラオケパセラ名物「ハニトー」の迫力ビジュアル。編集部メンバーが最後まで美味しくいただきました。


3.数字に対するこだわりと目標意識

スタート当初、QUMZINEでは明確な「数字の目標」を設定していませんでした。とにかくまず最初は「知ってもらうこと」を優先していたからです。

しかし、2021年からはメディアとしてのさらなるステージアップを図るため、「知ってもらう(As-Is)」→「第一想起してもらう(To-Be)」という次の“なりたい姿”をQUMZINE編集部内で共有しました。それと同時に“なりたい姿”を実現するための「数字目標」も明確に定めました。

note proでは「アナリティクスβ」という機能を使ってページ全体、記事単位でのアクセス解析ができます。(画像はこちらからお借りしています)

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「数字を追う」ことは場合によってはストレスでもありますが、note proの使いやすく見やすいUIのおかげで、ある意味面白がりながら冷静にデータを見ることができている気がします。PVなどの数値が可視化されることで、目標が定まり、全員の意識を一方向に向けていく効果があると感じています。また、結果的にそれがチームの自走にも繋がっているのだと思えるようになりました。

ちなみに、QUMZINE編集部ではウィークリーで編集会議を実施しています。その際、必ず1人最低5つの記事ネタを持ち寄るというノルマがあります。もちろん全てが採用されるわけではなく、これまで日の目を見ずに消えていったネタたちは数知れず。。。


4.会社にとっての「アンプ」のような役割へと成長

「アンプ=増幅器」は、楽器やプレーヤーの音を増幅してスピーカーへ送る役割に加えて、どの音源を鳴らすかを選ぶ入力切替、音質調整、そして音量調整を担っています。QUMZINEはまさにフィラメントにとっての「アンプ」のような役割を持つメディアとして成長しました。

オウンドメディアは会社から独立した事業・・・ではありません!むしろ、会社が何をしているのか?どういう姿勢で仕事をしているのか?ということを外部に伝える大切なツールであるとも言えます。

たとえば、こちらの2つの記事をご覧ください。

1つ目の記事はCEO角がCNET Japanで連載している記事の1つです。
”事業開発の達人たち”と対談させていただく連載なのですが、毎回、「もっと書きたいのに文字数が足りない・・・!」という深刻な問題が発生しています。そこで、CNET Japanの連載に収まりきらなかった対談をnoteにてスピンオフ記事として公開しています。(ちなみに、note記事にはCNET Japan記事のリンクも貼ってあるので、CNET Japanへの送客にもつながります。)

つまり、オウンドメディア以外の事業オウンドメディアを掛け合わせることによる相乗効果が期待できます。

「この会社はこういう記事を書いているんだな」と思われることは、「この会社はこういうことを面白いと思うんだな」と思われることと同義です。note proを始めた当初は予想していなかったことなのですが、オウンドメディアを通じて伝わる雰囲気が将来の仕事相手の方に信頼感を与える役割を果たすのではないかと考えるようになりました。オウンドメディア自体が無人の営業ツールとなり、仕事のきっかけとなることもあるかもしれません。

QUMZINEでは他にもこのような記事を展開しています。


5.「QUMZINEに出たいと思ってもらえるようなメディアになりたい」という目標が生んだ”ハッピーサイクル”

実は、QUMZINEは「QUMZINEに出たいと思ってもらえるようなメディアになりたい」という目標とともにスタートしました。この目標を掲げて1年間経って、気づいたことがあります。それは、

「このメディアのインタビューなら受けてみたいなあ」と思われるということは、「信頼されている」ということ。

そのメディア自身が信頼されているということでもあり、そのメディアを運営する会社が信頼されているということでもあります。

インタビュー記事に登場いただく方が増えていくことで、ネット上での信頼が可視化され、また別の人にインタビュー記事に出ていただける。このようなハッピーサイクルがどんどん続いています。QUMZINEを面白がって出てくださる方々のおかげで、さらにそれを面白がった人が出てくださる。こうやってハッピーサイクルが続くのは、これまでQUMZINEに関わってくださった方々のおかげです!本当にありがとうございます!

今、振り返って考えてみると、QUMZINEを運営するということは、同時に会社の行動指針である”信頼ストック”に基づいた行動でもあったのだと思います。

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テレワークに移行し対面の機会が減った現在では、オンライン上でのリモートトラストがより重要となっています。「QUMZINEというメディアにタグ付けされる(取材される)ことで、信頼が高まる」と思ってもらえるような素敵なメディアになれるようこれからも試行錯誤していきたいと思います。


■おわりに

QUMZINE1周年を機に、1年間のnoteでのオウンドメディア運営について振り返ってみました。みなさんのオウンドメディア運営に役立てる部分があれば嬉しいです。

2年目に突入し、現在も試行錯誤中のオウンドメディアQUMZINE、これからもギブファーストの精神でみなさまに面白いと思っていただける記事をお届けできればと思います。

最後にもうひとつだけ。QUMZINEをフォローしていただけると編集部一同がこっそり喜びますので、ポチッとフォローをお願いします。



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