蛯原健さん（以下、蛯原）：私からはズバリ３つです。

ビジネスキーワードその１：日本

蛯原：まず１つ目はですね、日本です。日本は今、大チャンスなんですよ。もう日本であるというだけで。

先週もシンガポール人のビジネスフレンドとお茶をしながら、「日本、今超やばいじゃん！このモメンタムを逃したらやばいね！」と話してました。失われた30年がようやく終わり、これから高成長インフレ〜、株高〜といった感じで、ようやくちゃんとビジネスが成長するという状況になっているということについて、日本人はもう少しエキサイトしてもいいんじゃないか。俯瞰して見ると、地球上で日本がピカって輝いている状態です。

多分、今の10代20代の若い人たちは明るい日本に育って働き始めることになるので、ポジティブでより良いスパイラルになるのかなっていう感じもしています。という意味で、１つ目は日本ですね。

ビジネスキーワードその２：エネルギー、ビジネスキーワードその３：あらゆるローテク

蛯原：２つ目と３つ目をあわせてお話すると、「エネルギー」と「あらゆるローテク」です。

２つ目も３つ目も、やっぱり生成AIというかコンピューティングテクノロジーの進展によっていろいろな影響があります。 まずエネルギーの方は、どちらかというとネガティブな面も含めて、この前なんか報道にも出てましたけど関東の消費電力が向こう３年で８倍になる。複数年で契約してるから、ほぼ確定的にそうなるみたいなんですよ。そのかなりの多い割合がデータセンターなんですよね。千葉にデータセンターハブがあるんです。

で、今１番伸びている産業は地球上で何かと言えば、半導体じゃないですか。 NVIDIA社が時価総額3位ですからびっくりですよね。 たとえばアルファベット社とかを抜いてしまったわけですが、結局はNVIDIA社の半導体を搭載してるアルファベット社をはじめとしたビックテックもぐんぐん伸びていくわけです。ただ、とにかく皆さん電力を消費しまくるので、10年単位でいくとエネルギーの生産に消費が追いついちゃうか追い抜いちゃうかという論もかなり強く言われてたりします。エネルギー関連は喫緊の問題です。

コンピューティングテクノロジーという視点から考えると、僕はやっぱりローテクとかブルーカラーのあたりに結構注目しています。というのは、ホワイトカラーって既にかなりソフトウェアを使ってるんですよね。では、ブルーカラー、具体的に一次産業とか土木建築とか介護といった業界がどれぐらいDXされていくのかというところに注目してますね。
前回、村上さんがおっしゃっていた製造業のところにも近いですけど、ハードでリアルでローテクでフィジカルな産業っていうのは結構要注目かなと思いますね。

もっと詳しく解説を聞きたい方はこちら

今回ご紹介した蛯原健さんが"今"注目しているビジネスキーワードの動画バージョンはこちらの動画をご覧ください。数々の新規事業の現場を見てきたスペシャリスト村上臣さんのコメントなど記事では紹介しきれなかった情報が盛り沢山です。

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