リーダーが育つ組織を作るために気をつけるべきこと
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リーダーが育つ組織を作るために気をつけるべきこと

NHN PlayArtの柏木誠さんは、“プロジェクトデザイナー”として数々の大企業でリーダー育成の研修に講師として取り組んでこられました。柏木さんは、リーダー育成のためには本人の努力だけでなく、組織の環境変革がまず必要であると説きます。今回は、柏木さんにフィラメントの公式雑談タイム「フィーカ」にお越しいただき、お話いただいた「"リーダーが育つ組織"になるために、企業がすべきこと」についてのノウハウを全4回のシリーズとしてお届けします。今回は第4回目として実践編をお届けします。

第3回目までにお伝えした「リーダー育成パート」「環境変革パート」を終えると、やがて社外からポジティブな声が聞こえてきます。

リーダーが育つ組織となると、最初はリーダーが社内で認められ、ロールモデルとなります。その後、社外でも認められるようになります。「◯◯会社には、◯◯さんがいるよね、一緒に働きたいよね」という声が聞こえてきます。ここまでくるには3年くらいかかるので、「いずれこうなります」と説明するようにしています。

すると、リーダー候補者は自走するようになります。ここまでくればリーダーは育ち始めます。

リーダーが育つ組織はエンゲージメントが強くなり、採用も強くなります。

期待値をコントロール

リーダー育成にあたっては、リーダー候補生への期待値をコントロールすることが重要です。
トップからのメッセージを控えめにするのは、期待値を高くしすぎないようにするためです。過度な期待をすると、失敗した時の反動が大きくなってしまうので、小さめにメッセージを発信し、少しでも成功したら褒めることで受容度が上がっていきます。変革をソフトランディングした方が良いでしょう。

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(「外資系コンサルタントの企画力」チェンジマネジメントの図を参考に一部加筆)

失敗する確率を限りなくゼロに近づけるために小さいプロジェクトを進めることを推奨します。最初は控えめにトップから社内へメッセージをだし、期待値をコントロールします。そして実際に成功したら全力で褒めましょう。

抵抗勢力との付き合い方

抵抗勢力がなるべく動かないようにすることも重要です。
「推進側が正義」で「反対派が悪」とつい思ってしまいますが、決してそういうわけではありません。人は変化に対して抵抗する生き物なので、反論せずに共感すれば味方になる可能性もあります。過去のやり方が正しいと思って抵抗する人がいますが、それは悪ではありません。悪だと思ってやると喧嘩になって失敗します。

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抵抗する側にも正義があり、理屈があることを理解しておく必要があります。会社を貶めようとして抵抗している社員は普通いません。だから間違っても推進側が絶対に正しいなどと思ってはいけません。一見抵抗勢力と見える人も、話をして理解が進めば同志になる可能性もあります。ただし、貶めようとして抵抗する勢力があれば全力で倒す必要はあります。

リーダー候補は特別扱いする

リーダー候補生は特別扱いするべきです。
リーダーを特別扱いできない全員平等主義の組織には弊害があります。ヒーローが作れないからロールモデルが存在せず、リーダーが育たない、リーダーがいないという問題です。

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チームは最初はほとんど揉めませんが、少し経つと大小の揉め事が起きます。すると、新米リーダーは自分の力不足を悩みます。しかし、それはチームが成長したという証拠です。だからそれを気にせず、リーダーはチームがどういう状態なのかの把握に努めましょう。

プロジェクトの特性

プロジェクトの特性として、反復性・再現性が低く、ゴールと期限の明確さがあり、チーム構成が複雑であるという難しさが組み合わさっています。
これは定常業務の特性と真逆です。

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まとめ

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リーダーを育てる側の心構え

リーダーを育てるための心構えとして、まずは自らリーダーシップを示さないといけないということです。また、リーダーを育てたければ、指示待ち部下を増やすだけのマイクロマネジメントをせずに、並走、伴走、一緒に汗を掻くことが重要です。

私はたくさんのプロジェクトをやりながらリーダーを育ててきました。私はこれまで培ってきた知見ベースにノウハウを教えることができます。環境パート側が本気ならプロジェクトワークの支援もできます。興味を持っていただけたらぜひお話をしましょう。

【プロフィール】

プロフィール柏木氏

柏木 誠(かしわぎ まこと)
プロジェクトデザイナー / NHN PlayArt 所属 / SUNDRED セルフデベロップメント産業クエストチーム


プロジェクトにおける最初の難問は「多様なメンバー間で"様々なズレ"があること」これを2つのデザイン側面(設計のDESIGN、意匠のdesign)から整理して「共創の景色 / 実現すべき未来」を描くことで解決するプロジェクトデザイナー。
境界が無いことが当たり前の世界におけるプロジェクトマネジメントについても考えている。HHKB を持ち歩く。

「リーダーが育つ変革プロジェクトの教科書」14章にインタビュー記事も掲載されています。
https://amzn.to/2NG4YES

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