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withコロナ時代のエンタメのマネタイズ

こんにちはフィラメントの宮内です。

今日はエンターテイメントについて書きたいと思います。僕の本業は「音楽ライター」ですしね。

つい先日、「ぴあ」がまとめたエンタメ市場のコロナ禍による影響についてアップデートがありました。

3月の段階では約20%程度の影響と試算されていた損失が、最新の数字ではなんと77%、6000億円もの損失になると予測されています。

当然これは現段階での状況で、今後第2波、第3波が来れば、もっと悪化するわけです。ヤバいですよね。

先日origami PRODUCTIONSの対馬さんに取材をさせていただいたんですが、「音楽業界って多分一番長く自粛している人種だと思う」っていう言葉がとても印象的でした。

また、くるりの岸田繁さんにインタビューした際には、「ライブビジネスというものがまったく違った形になるかもしれない」とおっしゃってました。

東京都の復帰プランを見てもジムや飲食店は解禁になりますが、クラブやライブはまだ先が見えません。

すべてのコンテンツがオンラインに移行してきている

一方で、自粛期間中に何が起きていたかというと、これまでオフラインで行われていたすべてのエンターテイメントコンテンツがどんどんオンラインにして乗っかってきているわけです。つまりオンラインでのエンターテイメントコンテンツが爆増していたわけです。

これはたまらない。僕のようにサブカルのコンテンツに耽溺して生きている(あるいは生きながら死んでいる)ような人間にとってはたまらない。

イベントにしろオンラインでのライブ配信にしろ、日時が被っていたり場所が離れていたりすれば、どうやっても参加できるチャンスは限られるわけですが、オンラインによって物理的な距離がなくなり、アーカイブのような形でいつでも見られるということになれば、これはもう時間がいくらあっても足りません。

個人的なスケジューリングでいいますと、音楽ライターなので、オンライン配信されるライブは大体逃さず見るようにしています。一時期は春風亭市之輔の落語ライブを見て投げ銭し、小曽根真のライブを見て涙を押し、Netflixをひたすらダラダラ見る、と。しかも可能な限り1.5倍速とか2倍速で見るわけです。

昼間のZoom会議とか合わせると、ずっと一日中画面を見続けることになりますから、さすがに目に配慮をして、随所にPodcastを入れたりします。ラジオを聴く頻度も圧倒的に増えました。従来は山下達郎と細野晴臣あたりが音声メディアの鉄板でしたが、最近では黒曜社とか「J-WAVE INNOVATION WORLD」とか「バイリンガルニュース」、田中宗一郎さんの「POP LIFE」とか。あと自分もたまに出演しているので入山章栄さんがやってる文化放送の「浜松町Innovation Culture Cafe」とか。

また最近では劇団ノーミーツを始めとしたリモートで成立する演劇やドラマといったジャンル「ディスタンス・アート」も開拓されてきています。

当然のことながら19時からはDOMMUNEを生配信で観ます。

まじ、死にます(笑)。

インスタでサクッとライブ配信をする知人もめちゃ増えましたし、FacebookライブやYouTubeでのイベントの配信もめちゃめちゃ多い、かつオンライン呑みやオンラインスナック、、ぶっちゃけもう私は限界です(笑)。

ライブ配信はどうマネタイズされていくか?

もちろんこうした状況がずっと続くわけではなく、これからライブ配信でいかにマネタイズをするかというフェーズになるでしょう。またこれまで浸透していなかった投げ銭をするという文化が日本に定着するかもしれません。

そういえばLINEライブはチケッティング(有料配信)と投げ銭を一気通貫にできる新しいプラットフォームを発表しましたね。いくらオンライン配信で投げ銭するといっても、まさかSHOWROOMでやるわけにもいかないし(客層が違いすぎる)、かといってYouTubeで投げ銭(SuperChat)を得るには1000フォロワーが必要だったりします。なのでTwitchあたりに収斂していくのが多かったと思いますので、LINEの参画は歓迎すべきでしょう。zaikoやeplus、ツイキャスなど有料配信のここ最近の進化はまさにレッドオーシャン化していますので、当分見逃せません。

結論から言ってしまうと、こうした動きはやがて収斂されマネタイズの手段が模索され、かといって全員いなくなるわけではなく、オンライン配信という新しい収益化の手段やコミュニケーションの手段が増えたということになると思います。

例えばクラブやオフラインでのライブが復活したとしても、3密を避けなければいけないですし、ソーシャルディスタンスを守ったライブというのが果たしてどれぐらい盛り上がるのか今のところなんともわかりません。またキャパをすべて埋められないので、収益モデルの転換が必ず必要になるでしょう。

一方でceroが3月にzaikoを使っていち早く無観客ライブをオンライン配信をしたように、オフラインよりも安価なオンラインチケットを販売し従来以上の集客をすることで、収益のポートフォリオを新しく組み立て直すというトレンドは今後進んでいくと思います。期待しましょう!

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