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会社員がSNSを「やらないリスク」は「やるリスク」よりも大きい ~アースメディア・松本淳さんが語るソーシャル時代の歩き方~ 1/2

「会ったことはないけど、なぜだか親近感とシンパシーを感じる人」

SNSでの情報発信と人的ネットワークの可視化により、オンライン上の目に見えない心理的結びつきと信用の大切さを強く感じるようになった昨今。コロナ禍におけるオンラインシフトと、働き方・キャリア観の変化により、その勢いは今後ますます加速していくと考えられます。

従来の「会社」という閉ざされた空間ではなく、「社会」つまり「ソーシャル」こそが私たちの働く場所・生きる場所になったとき、人々はジブンの価値をどのように定義し、発信し、他者に示していけばよいのでしょうか?

今回は、フィラメント/QUMZINEが今もっとも “親近感とシンパシーを感じるあの人” アースメディア代表・松本淳さんをゲストに迎え、SNSを駆使したソーシャル時代の働き方と生き方、そして信頼についてフィラメントCEO・角勝とQUMZINE編集長・平井がお話を伺いました。(文/QUMZINE編集部、マルヤマトモコ)

TwitterからLinkedInへユーザーの大移動を促した張本人

平井:今朝ちょうど、パナソニックがバブル世代をターゲットにした大規模リストラに着手するというニュースが飛び込んできました。(取材日は2021年5月17日)

松本:ありましたね。

平井:今後、会社の外に出た時に何ができるのかを問われることが増えていくのではないかと思います。つまり会社の枠にとらわれずに自ら発信や行動をして、自分の価値を高めていく人が増えていくと考えられる中で、まさに個人の発信や生き方、働き方といった分野のロールモデルと言える松本さんにお話を伺いたいと思い、本日はお時間をいただきました。

松本:よろしくお願いします。

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平井:たぶん読者の方が一番気になっている、松本淳さんとはいったいどんな人なのか?というところを、最初にお聞きかせください。TwitterやLinkedInで大きな人の流れを巻き起こしていますよね。

松本:僕の軸はHR(Human Resources)で、学生時代にバックパッカーをやったのち、人材系の株式会社インテリジェンス(現パーソルキャリア)に入りました。
入社6年目に「世の中を変えたい」と思い起業したのが、求人の検索エンジン「ジョブダイレクト」。最終的にはリクルートに売却しましたが、会社員と起業でHRの経験を10年積むことができました。そこからマレーシアとインドネシアに行って、興味があった社会支援につながるNGO活動を数年間やってきました。

平井:ビジネスにSNSを活用するようになったきっかけは何だったんですか?

松本:社会事業はそれだけではスケールが難しく、さらにコロナ禍で日本を拠点に海外の活動すること自体が難しくなりました。そこで、ここ2、3年はもう1回HRで事業をつくろうと「アースメディア」という会社を興し、その一環でTwitterや最近はLinkedInといったSNSに力を入れています。

今の時代、発信しないことは存在しないのと同じこと

角: TwitterなどのSNSに本腰を入れられた経緯を詳しく教えていただけますか?

松本:僕は会社を売却した2010年頃からFacebookを本格的に使いはじめて、ビジネスにおけるSNSの力の大きさを実感していました。一方で社会事業で学生と関わる機会が増えた時に、彼らがFacebookではなくTwitterを活用していることを知り、それで2年前の2019年6月から本格的にTwitterに参入したんです。

平井:若い人の声を聞いたのが、Twitterに覚醒したきっかけなんですね。

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松本:やってすぐに気づいたことが、Facebookは完全に閉じた世界だけど、Twitterは知らない人と繋がれるプラットフォームなので新しい出会いがあるということ。それが非常に良いところですね。

角:僕も元々Facebookを活用してきましたが、大阪市の公務員だった頃は特に、絶対トラブルを起こしてはいけないというプレッシャーもありました。

平井:炎上の心配など、角さんのように公務員と大企業の会社員にとってのSNSは結構似ているのかなと思います。大企業の会社員がSNSを「やらないリスク」と「やるリスク」、松本さんはどのように見られていますか?

松本:会社がネガティブでなければ、「やるリスク」というのは、僕はあんまりないと思っています。しかし、「やらないリスク」は大きい。発信していないのは存在しないのも同じというぐらいで、僕の場合、事業規模は最初の会社を売却時の方が大きいけど、影響力はTwitterとLinkedInをやっている今の方がはるかに大きいです。ここ2年間、僕の新しい出会いはTwitter、LinkedInがほぼすべて。営業もすべてそうです。

TwitterからLinkedInへ。800人にDMを送る

角:SNSの世界で最近感じていることが一つあって、それが松本さんがLinkedInに来てから、すごいツイート力のある人たちのTwitterからの民族大移動みたいなものが起きていることです。

松本:Twitterは僕が始めた2019年頃は非常に良かったんですよ。ただ、ここ半年ぐらい、ビジネス界隈では匿名で嘘八百言ってドヤっている “ファンタジーアカウント”が増えすぎて、有益性が非常に減ってきたと感じていました。

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SNSには軸が2つあります。「プライベートかパブリックか」と「匿名か実名か」という軸。Twitterはパブリック性×匿名で、Facebookはプライベート×実名ですね。LinkedInはパブリックであり実名という一番理想的な形だということに、始めて一週間で気づいたんです。

平井:Twitterとの違いはすぐに実感されたんですね。

松本:あとの問題はユーザー数が足りないことだけだったので、Twitterで面白いことを書いている人たちがLinkedInに流れるよう挑戦したんです。

僕のTwitterは3万フォロワーで、相互フォロワーは1,700人。そのうちの800人に「LinkedInがいいからおいでよ」というDMを打ちました。実際に来てくれた500人はみんな本当に面白いコンテンツが書ける人ばかりで、なおかつギブ精神。それで今年の1月下旬にLinkedInに力を入れ始めて、2月くらいからワーッと盛り上がる感じが広がって、結構変わった感じがありますね。

平井:実は、このQUMZINEを公開しているプラットフォーム・note社の社員の方からも、この人の流れがどういうことか質問されたことがありました。ちょうど松本さんが動かれたタイミングで、note社の社内でも話題になっていたみたいなんです。

松本:いい動きですね。素晴らしいと思います。

信頼できる人と繋がり、ビジネスを広げていくために

角:LinkedInに移動された人は、Twitterで誘われた時に、「松本さんから誘われるんだから、きっとそっちにいいことあるんだろう」と思われたんでしょうね。

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松本:それこそがソーシャルメディアマーケティングなんです。信頼性がある中で誘うことが一番効くと思っています。Twitterで何十万ものフォロワーがいてもそんなに信頼がない人も多いですよね。僕は3万フォロワーしかいないとも言えますが、マンツーマンの関係性の構築を考えて一生懸命運用してきたから、非常に信頼されている実感はあります。

角:すごいな。TwitterはFacebookよりも拡散力があるから、信頼を積み上げるところまで至らずに、アテンションをとりあえず引くみたい人が多い。松本さんはFacebookのような信頼の積み上げをTwitterでやられていたんですね。

松本:ある程度成果はあった一方で限界も感じていたので、僕はLinkedInに場所を移すという形でゲームチェンジをしたんです。ハッタリとかかます人たちはLinkedInを活用できないので、来られないわけですよ。これを僕は「LinkedInフィルタリング効果」と言っています。LinkedInを今まで以上にビジネス界隈で主流にしようと思っています。

ビジネス上の繋がりができればお互い信頼できるし、楽になりますよね。すでに海外はその流れがあって全世界で7億人以上のユーザーがいるんだから、そこは絶対確信が持てます。

2/2につづく


【プロフィール】

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松本 淳(まつもと・じゅん)
株式会社アースメディア 代表取締役CEO


1997年同志社大学法学部卒業後にインテリジェンス(現パーソルキャリア)に入社、人材紹介事業の立ち上げメンバーとして事業企画を担当。 2003年HRテックのジョブダイレクトを創業、革新的なビジネスモデルが市場に評価され急成長する。2008年、上場準備を進める途上でリクルートによるM&A提案を受け事業を売却。

その後は国内およびアジア諸国にて国際NGOなど非営利組織の支援に携わる一方、国内外の多くの起業家、経営者のメンターも務める。現在は、リンクトインなどの各種ソーシャルメディアを基盤とする「ソーシャルリクルーティング」の可能性を追求し、再び人材業界に新しい価値をもたらすべく事業を推進中。若手世代の支援のみならず、一生涯起業家として自分自身の可能性を追求する。

iU情報経営イノベーション専門職大学客員教授/リンクトイン公式クリエイター/一般社団法人ソーシャルアントレプレナーズアソシエーション理事

LinkedInプロフィール
https://www.linkedin.com/in/jnmatsumoto/

著書『リクルートに会社を売った男が教える仕事で伸びる50のルール』

株式会社アースメディア

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