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ユーザーインタビューの前に絶対準備するのはこれ!〜ユーザーインタビュー1000本ノックよりも大切なこと〜

新規事業開発担当者であれば「ユーザーインタビュー」の実施や実施の検討をしたことがあるのではないでしょうか?

数を集めたいアンケートとは異なり、少人数のユーザーから狭く深く情報が得られるインタビュー。書籍にもネットにもユーザーインタビューのやり方についての情報が溢れていますが、ユーザーインタビューで本当に明らかにしたいことって何でしょうか?

今回は、ユーザーインタビューについての方法ではなくその「意味」「準備」について考えてみます。


なぜユーザーインタビューをするのか?

ユーザーインタビューをする理由。そんなこと考えるまでもないよと思うかもしれませんが、念のため振り返っておきましょう。

・確信を深めるため:

強度のある仮説を確認するために実施。もしも仮説と異なる意見が出てきた場合は「都合の良い仮説を作ってしまっていなかったか?」と一度振り返ることも大切です。

・情報リサーチのため:

「利用頻度」「サービスを利用する理由」「サービスを利用した感想」など何か確認したい項目を明らかにするために実施。明らかにしたいことがあやふやなままユーザーインタビューを実施すると、ふわっとした質問しかできないので要注意です。


絶対にすべき準備とは?

先程登場した「確信を深めるため」「情報リサーチのため」という言葉にもヒントが隠されているのですが、インタビューの前に準備をしておくことはとても重要です。準備をすべきは以下2つ!

・強度のある仮説を準備する:

「強度のある仮説」と聞くとちょっと物怖じしてしまいますが、「たくさん検討を経た上で導かれた仮説」と聞くとちょっととっつきやすくなるでしょうか?では具体的にどうやって仮説にたどり着いたらよいのか?たくさん調べること、たくさん考えること。そして、相手に憑依すること。自分が困っていないことであったとしても相手の気持ちになって真剣に考えることで強度のある仮説を導くことができます。

・何を明らかにしたいかを事前に決めておく:

雑談から思わぬ発見をすることも多々あります。しかし、確実にゲットできるとは限らない「思わぬ発見」を狙ってインタビューをするよりは、「明らかにしたいこと」を予め決めておいて副産物として「思わぬ発見」があればラッキーというスタンスで臨みましょう。


ユーザーインタビュー1000本ノックをすれば勝てるのか?

何に勝てるのかはさておき、ユーザーインタビューに数が必要なのかというのは気になるところですよね。

「100人のユーザーよりも10人の熱狂的なファンを捕まえろ」という言葉もありますが、やはりユーザーインタビューにおいても量よりも質が重要になります。そして気をつけたいのはユーザーインタビューをしすぎて迷路に迷い込んでしまうこと。ユーザーの意見から抽出した最大公約数も大切ですが、サービスを作っている人たちの熱意や思いも同じくらい大切です。

先程の準備と同じく、なんのためにユーザーインタビューをするのかを明確にして準備をすることで、「ユーザーインタビューしたらもっとわからなくなった」という事態が避けられます。


ユーザーインタビューのコツを動画でチェック

フィラメント公式YouTubeチャンネル Powered by QUMZINEでは『新規事業お悩み相談室』にて新規事業のお悩みにお答えしています。その中でいただいた質問がこちら。

新規事業企画を行う際、顧客/課題検証のために定性調査を行うが、インサイトや顧客の深い課題を抽出できないことがある。ユーザーインタビューのコツがあれば教えてください。

ユーザーインタビューのコツについてコンパクトにご回答していますので、ぜひこちらの動画も合わせてチェックしてみてくださいね。

【新規事業のTips】ユーザーインタビューのコツは?|新規事業お悩み相談室 ー第8回ー

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