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新しいアイデアを生み出すときの参考にしたいTEDトーク3選

QUMZINEを運営しているフィラメントは「アイディエーションファーム」を名乗っています。「アイディエーション」とは、新しいアイデアを生み出すこと。フィラメントは強み、トレンド、社会課題から新しい事業を発想する「ストーリーカードメソッド」や、常日頃からアイデアの元となる「引き出し」をたくさん持った人材になるための「面白がり力強化プログラム」などユニークなワークショップを用意しています。

フィラメントの「ストーリーカードメソッド」や「面白がり力強化プログラム」は確かに多くの企業様にご好評いただいているプログラムですが、新しいアイデアを生み出す人はそれぞれに多種多様な方法を用いているはず

今回はTEDカンファレンスで「アイデアを生み出す」ということについて語っている講演をいくつかご紹介します。
Stay homeの状況が続く中、これらの講演を見てみると新たな発見があるかもしれません。どれもそこまで長くないので気軽に聴けますよ。

高橋晋平さん「新しいアイデアのつくり方」

高橋晋平さんはバンダイで「∞(むげん)プチプチ」などを開発したおもちゃクリエイター。入社した頃は新しいアイデアを出すと、売れるデータがあるのかと上司に言われ、次第に何も思いつかなくなってしまいます。そこで、しりとりをきっかけにランダムな言葉を出し、それを結びつけてアイデアを出していくという発想法を考えました。とにかくアイデアをたくさん出し、アイデアを出せば出すほどいいアイデアも必ずでてくるといいます。

しりとりという誰もが遊んだことのある遊びからアイデアを発想するというところがユニークで、これなら自分にもできるかも、と思えますね。

スティーブン・ジョンソンさん「良いアイデアはどこで生まれる?」

スティーブン・ジョンソンさんは科学の歴史などに関する著書が複数あり、最近だと「世界を変えた「海賊」の物語 海賊王ヘンリー・エヴリ―とグローバル資本主義の誕生」などが人気のようです。スティーブンさんによれば、アイデアは瞬間的に突然ひらめくのではないそうです。脳内で協調しながら伝達し合うニューロンの新しいネットワークが新しいアイデアだといいます。また、外界のネットワーク構造は脳内のネットワーク構造と似通っているとのことです。1650年ごろにイングランドで初めて開業したコーヒー店では、知的創造の発展と普及の中心的役割を担ってきましたが、そうした店では、混沌とした状況でアイデアが飛び交いさまざまな立場の人が集まって新しく、面白い、予測不能な議論を重ねていたといいます。より革新的な組織を作りたいのであればこれに少し似た空間を作ったほうがいい、とスティーブンさんは述べています。また、進化論で知られるダーウィンが、著書の中で自然淘汰の理論を閃いたと記述している何ヶ月も前から実はそのアイデアや概念について手にしていたと読み取れる記述があり、実は優れたアイデアは瞬時に閃くのではなく、長期にわたって考えた結果生まれるのだと述べています。

この他にもGPSというアイデアが生まれる経緯についての紹介もあり、これも実に興味深い内容でした。アイデアはある日突然思いつくものではなく、複数の人が集まって議論を重ねることでだんだんとできてくる、というのが印象的です。

マヌーシュ・ゾモロディさん「退屈な時に優れたアイデアが思いつく仕組み」

マヌーシュ・ゾモロディさんはニューヨーク公共ラジオ局(WNYC)のテクノロジー番組『ノート・トゥ・セルフ』のホストおよび編集ディレクターを担当されています。マヌーシュさんは退屈について研究しているサンディ・マン博士の「人が退屈している時、脳内の「デフォルト・モード」と呼ばれるネットワークのスイッチが入る」という言葉を聞きました。そして、人はデフォルト・モードの時にバラバラのアイデアを結びつけ、厄介な問題を解決できるとのことです。普段多くの人は家事や仕事、SNSなど複数のことを同時に進行しているように思っていますが、人は複数のことを同時にできないので、高速で切り替えてこなしています。スマートフォンやSNSがあることで隙間時間を退屈することなくそれらに使うようになり、デフォルト・モードに入ることを妨げられます。そこで意図的に1週間スマホの使用時間を減らして、退屈な時間を作るプロジェクトを行いました。その結果、7割の人により考える時間ができ、睡眠時間が増え、幸福度が高まったと言います。

退屈な時間を防ぐためについスマホに手を伸ばし、SNSをチェックしてしまいますが、退屈な時間こそがアイデアを結びつけ、創造的な時間を生み出すというのは驚きですね。

アイデアを生み出す、創造的になるために役立つかもしれない3つのTEDトークを簡単にご紹介しました。しりとりで発想したり、オフィスの環境に気をつけたり、あえて退屈な時間を設けるなど、アイデアを出すための切り口が講演者それぞれに多様で興味深かったのではないかと思います。アイデア出しに行き詰まっていたら、これらのことを参考にしてみてもいいのかもしれませんね。

QUMZINEを運営するフィラメントでも自社の強みや社会課題、トレンドから新規事業を発想する「ストーリーカードメソッド」、アイデアの引き出しを増やす人になるための「面白がり力強化プログラム」などのワークショップを随時開催しています。気になるという方はフィラメントのコーポレートサイトからお問い合わせください。


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