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今の時代、本は「聴く」。Audibleを実際に試して気づいたメリットや向いてるジャンルについてまとめました

「Audible(オーディブル)」はAmazon傘下のオーディオブックサービス。サブスクの会員になると、12万冊以上の対象作品が聴き放題になります。多くの人にとって本は「読む」もの。本を「聴く」ようにすると、どのようなメリットがあるのでしょうか。また、向いている本のジャンルはあるのでしょうか。実際にQUMZINE編集部が試して気づいたことをまとめました。

本を「読む」から「聴く」への変化

音楽を聴くのと同じように、本も聴ける時代になりました。Amazonが提供するAudibleは、オーディオブックサービスの代表格。プロのナレーターや俳優・声優が一冊まるまる朗読してくれることで、忙しい現代人にとって理想的な「耳で聴く読書体験」を提供しています。

Audibleの公式サイト

こちらがAudibleアプリの画面。AppleMusicなどのストリーミング系アプリに似ています。こうしたアプリを使ったことがある人なら違和感なく操作できそうですね。

音楽アプリのようにタイトルや著者名、カテゴリーで作品を探すことも可能。ビジネス書や自己啓発本、文学、学習法など幅広い作品が並んでいます。「大した本は入ってないんじゃないの?」と思いきや、村上春樹作品や本屋大賞を受賞した小説、本屋で平積みされてたビジネス書などもあって、「そういやこの本、気になってたんだよな~」と思えるようなラインナップになっていました。

人気タイトル一覧 公式サイトより引用

再生画面もさながらミュージックアプリ。聞き逃したときに使いたい「30秒戻し」や再生速度の調整ボタン(0.5倍速から3.5倍速までで再生可能)もあります。好みの問題ですが、1.1倍速ぐらいにしておくと聴いてて違和感を感じずに、かつ時間短縮にもなって良い気がしています。

再生画面と再生速度の設定画面

実際の使用感

そんなAudibleを2か月ほど使用してみたのでメリットとデメリットをまとめてみました。

Audibleのメリット

  • 目が疲れない:寝る前に電子書籍を読もうとすると目が疲れますが、朗読を聴くだけなら目は疲れません。

  • 新たなインプット時間ができる:散歩中に歩きながらや、ジム等でトレーニングしながら本を読むのは非現実的ですが、Audibleならこれらの時間をインプットに使えます。今まで本を読まない時間で本の内容を摂取できるようになったのは大きな変化でした。

  • タイマー機能で、寝落ち対策に:「章の終わり」をタイマー設定すると、再生中の章が完了したらストップするので、寝る前に聴いていて寝落ちしてもどこまで聴いたかわからなくなることを防ぐことができます。

  • 有名な本も聴き放題対象に:本屋で平積みされているような話題の本も聴き放題だったりするので、手軽にトレンド情報をインプットできます。

  • プロによる朗読:合成音声ではなくプロのナレーターや俳優が朗読するので、声が聴き取りやすいです。小説では会話文を声色を変えて読み上げてくれるのでより作品の雰囲気を楽しめます。

Audibleのデメリット

  • サブスク料金が高め:月額1,500円の料金はサブスクとしてはちょっと高いかなという気もします。とはいえ、「1か月に2冊以上聴ければ元は取れるかな」と考えられればアリでしょう。

  • 本の内容によっては長時間:本を一冊まるまる朗読しているので、当然ながらその字数によって1冊当たりの時間が変わってきます。私が今ダウンロードしている本の中には1冊で19時間になるものもありました。

  • ながら聞きをしてると聴きのがす:手元が空くので、ながら聞きできるのはメリットではあるのですが、手元に集中するあまり部分的に内容が頭に入ってなかったことがあり聴き返す必要がありました。やはり散歩中や移動中、トレーニング中、寝る前などがよさそうです。

  • 読み返せない:Audibleは朗読のサービスなので、本文を表示する機能はありません。ある程度戻って内容を確認するには「読み返し」ではなくシークバーやチャプターリストを操作して「聴き返し」する他ないのが地味に面倒ではあります。音楽アプリの歌詞表示みたいに本文も確認できたらいいのですが、なかなか権利的にも難しいのでしょうね。

  • 図やクイズ形式には向いてない:Audibleは朗読のサービスなので、ビジネス書にありがちな図やクイズ形式は向いていないです。正解となる選択肢だけ読み上げられても「"A"ってなんの選択肢だっけ?」と思ったりました。

  • 対象外の本もある:12万冊が聴き放題の対象ですが、中には対象外の本もあります。その場合は単品で購入することになります。

Audibleに向いている本のジャンルは?

実際にAudibleでいろいろな作品を聴いてみて、おすすめな本のジャンルはずばり「小説」です。朗読サービスなので、感情をこめたり、登場人物にあわせて声色を変えて読み上げてくれるのが良いと思いました。本によっては複数のナレーターが担当しているものもあるようです。もちろん、ビジネス書や自己啓発書などがダメというわけではありませんが、図や表、クイズ形式のある書籍だと聴覚だけでは把握しづらい気がしますね。

ちなみに、原稿執筆時点では小説だと例えば『成瀬は天下を取りにいく』『同志少女よ、敵を撃て』『変な家』など、書店でよく見かける本も聴き放題の対象となっています。

「文学・フィクション」の一例 公式サイトより引用

聴く読書のススメ

私が実際に使ってみて一番メリットだと感じたのは、Audibleを使うことで、これまで本を読む時間ではなかった時間で本の内容をインプットできるようになったことです。しかし、Audibleがフィットするかどうかは個人のライフスタイルによるところもあるので、まずは初回の無料体験を使って日常のいろいろなシーンで聴いて自分のライフスタイルに合うか確認することをお勧めします。

たまたまですが、通常の無料体験は30日のところ、2024年10月2日までに登録すると無料体験が2か月になるキャンペーン中だそうですよ。



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