防災もサブスクの時代!災害発生前に防災サブスクを面白がってみる
9月1日は防災の日。台風や地震など、災害の多いこの国においては、防災への備えが必要だと頭ではわかっているものの、なかなか普段からできるものではないですよね。今流行りのサブスクリプションモデルと防災を組み合わせたサービスがいくつか出始めているので、今回はそれらをご紹介します。
非常食サブスク
まずご紹介するのは、「ローリングストック法」という考え方によって作られた非常食に関するサービスです。味の素のウェブサイトによれば、ローリングストック法とは「備蓄した食品を定期的に消費し、食べた分だけ買い足していく方法」。災害に備えて食品を備蓄しても、気づいたら賞味期限が切れていたということが起こり得ます。しかし、日常的に備蓄した食品を消費し、消費した分を買い足していくことで、備蓄した食品の賞味期限切れを防ぐことができます。国や自治体でも普及に力を入れているそうで、農林水産省もこのローリングストックに関する情報へのリンク集を作成しています。
そして、ローリングストックの考え方を使ったとしても、同じ商品を毎回買いに行くのは面倒なもの。そこで、食品をサブスクとして定期的に届けてくれるのが今回ご紹介するサービスです。定期的に届けてくれるので、買い忘れを防ぐことができますし、運ぶ必要がないのもメリットですね。
カップヌードル ローリングストック
まずは日清の「カップヌードル ローリングストック」。日清の看板商品であるカップヌードルや、そのほかインスタント麺を3ヶ月ごとに届けてくれます。当然、お湯のみで食べられるカップヌードルなので災害時に役立ちます。全13種類から内容を自由に組み合わせられるのもいいですね。カップヌードル以外にも、保存水やカセットコンロなどもセット内容に含まれており、非常時に持ち出すセットとして企画されているようです。
たべたく
缶詰のサブスク「たべたく」。こちらは非常用をうたっているわけではありませんが、非常用にも使えそうな缶詰のサブスクサービスです。毎月1回、缶詰が約300種類の中からランダムに4〜6個セットで送られてきます。普段は食事やお酒のアテにしつつ、非常時には非常用食料にもなるというまさにローリングストック的なサービスですね。
SOMPOがデータ解析を利用して防災に役立つサービスを提供
一般消費者向けのサービスではありませんが、こんな情報もありました。2021年5月25日の日本経済新聞によると、SOMPOホールディングスは出資したスタートアップのワン・コンサーンなどと協力して全国の市町村向けにAIを使った自然災害の規模の予測を行い、災害発生時のリスクを減らすサービスを提供するようです。すでに熊本市で豪雨などの被害予測システムを運営しているとのこと。
なお、これは国内市場の人口減で保険の収益が先細りすることが見込まれる中、デジタル事業介護や防災、モビリティ、農業、ヘルスケアの5分野でデータ解析技術を活用した新しいサービス基盤を作るという流れの一つとして取り組むそうですよ。
今後、エアコンのサブスクも登場?
災害とサブスクといえば、この夏の猛暑ももはや災害レベルと言えるかもしれません。時事通信は2021年8月3日の記事で、環境省がエアコンのサブスクの普及に向けた検討を始めたと報じています。
同記事では、2022年度から空調メーカーなどとビジネスモデル構築に取り組み実証実験を行うと書かれており、実際に使えるようになるまではまだ先のようですが、このサービスが実現することで熱中症による死亡者が減ると良いですね。
今回は「サブスク」というトレンドと「防災」という社会課題を組み合わせた新しい事業を見てきました。QUMZINEを運営しているフィラメントでは、社会課題とトレンド、自社の強みを組み合わせて新規事業のアイデアを発想するワークショップ「ストーリーカードメソッド」を実施しています。気になるという方はフィラメントのコーポレートサイトよりお問い合わせください。
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