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ヤフーの検索データを面白がってみたら新しいイベントが生まれた

ヤフーの検索データを面白がってみたら、今までにない新しいイベントが生まれた。

いつもみんなが何かを調べたいと思ったときにお世話になっている、日本最大級のポータルサイト「Yahoo! JAPAN」の検索データを使って。

毎回お題となる「テーマ」を設定、各界のスペシャリストとともに過去の膨⼤な検索結果を紐解き、ディスカッション&クイズ形式でその核⼼に迫っていく。そんな探索的かつ実験的なイベント。

イベントのタイトルは「サーチX」

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■ヤフーの名物オープンコラボイベントに

ヤフーが業界・業種を超えた新たな課題解決やサービスの創出を目指し、ヤフー社外のコミュニティや企業・自治体と連携して開催するオープンコラボイベント「Mix Leap Joint」。その1コマをヤフーとフィラメントのコラボレーションで企画したのが「サーチX」である。

「サーチX」は、2018年7月の初開催 “洗濯” 編を皮切りにシリーズ化され、2020年8月オンライン開催の “ファッション” 編に至るまで合計6回開催。Mix Leap Jointの名物イベントに成長した。

Mix Leap Joint 「サーチX」開催実績
第1回:“洗濯” 編(2018年7月)
第2回:“洗濯・掃除” 編(2018年9月)
第3回:“移動” 編(2018年10月)
第4回:“食” 編(2018年12月)
第5回:“時間” 編(2019年9月)
第6回:“ファッション” 編(2020年8月)*オンライン開催

 ■“洗濯・掃除” 編

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“洗濯・掃除” 編では、ヤフーの膨大な検索データから「洗濯」に関するものだけを1年分洗い出した。

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「何月何日に検索が増えるのか?」
「検索増えた日にはどんなことがあったのか?」
「一緒に検索されているワードはなんなのか?」

といったデータをもとに、洗濯のスペシャリストらとヤフーのデータアナリストを交えてディスカッションをおこなった。

ちなみに登壇者のお一人木村石鹸の木村社長は、イベント中にいくつか新商品のアイデアを思いついたらしい。

■“食” 編

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“食” 編では、2014年~2018年までの検索データをもとに料理のレシピランキングを紹介。クイズ形式を盛り込むことで、登壇者だけでなくイベント観覧者もインタラクティブに参加できるよう工夫した。

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ちなみに、料理のレシピランキングBEST10「2014年の圏外から年々上昇して1位になった料理とは?」の答えは・・・「しょうが焼き」。
「なんでしょうが焼きなの???」と疑問に思ったアナタは見事に「サーチX」のワナにはまっている。

■キッカケは「面白がってみる」ことから

「サーチX」は、いったいどのようにして生まれたのか?

キッカケは、なんでも「面白がってみる」ことにある。

実は、「サーチX」は雑談の中から偶然生まれた企画である。
2018年、ヤフーは新たな挑戦として「データの会社」になることを目指すと発表した。メディアでも大々的に取り上げられ、当時「ヤフー=データの会社」は一種のバズワードになっていた。

「サーチX」が誕生した雑談の1コマ(2018年当時)を再現すると...

N氏:「新しいイベント考えてるんですけど、どんなのがいいですかね?」

S氏:「ヤフーの検索データって使わせてもらえないの?だってデータの会社だし」

X氏:「検索データと○○を掛け合わせたら新しい発見があるかも」

S氏:「それってビジネスの課題解決にもつながるかもね!」

X氏:「検索(サーチ)と○○を掛けあわせる(X)→ サーチXってどうかな?」

N氏:「よし、さっそくデータ&サイエンスソリューションチームに掛け合ってみます!」

*その後、「サーチX」のアイデアは、ヤフーのデータ&サイエンスソリューションチームのジョイン&全面協力によって一気に具現化していくことになる。

検索データとは、言うなればヤフーに蓄積されている「日本国民全員の興味と悩みの集積」

色んな企業や自治体や団体が喉から手が出るぐらい欲しがるデータである。(ちなみにヤフーはtoB向けのデータソリューションサービスも展開)

ただ、データはあくまでもデータ。そのままではなにも生まれない。
いかに無機質な数字だらけのデータに興味をもって「面白がってみる」かどうか?それ次第でデータの価値はいかようにも変化する。

一般に「イノベーション=新結合」とは既存のものや概念同士の掛けあわせと言われる。前向きに「面白い要素/面白い切り口」を見出す力(フィラメントでは「面白がり力」と呼んでいる)が強いほど、

引き出し
:面白がって語れるもの
切り口
:面白がり方のバリエーション

が増える。

「サーチX」も「引き出し」と「切り口」のぶつけ合いから生まれた一種のイノベーションと呼べるかもしれない。(ちょっとだけ盛った)


そんな「サーチX」の第6弾 “ファッション” 編は、日本最大級のファッション通販サイト「ZOZOTOWN」の技術を支えるZOZOテクノロジーズよりファッションのスペシャリストお二人をゲストにお迎えして、初のオンラインイベントで開催。レポートはこちら。

ヤフーの検索データはまさに宝の山。
もっとみんなが面白がって、色んな人を巻き込みながらデータの活用方法を考えていけば、きっと世の中の人たちの生活を豊かにするための情報プラットフォームになりうるはず。

(文/平井征輝)

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